これまで、2020年に改定された学習指導要領に沿って、現代の小学校英語、中1英語、中2英語について触れました。
今回は、義務教育で学べる最後の年でもある中学3年生の英語について解説します。
高校受験を見越した単語や文法を学ぶことはもちろん、新しい英語教育では社会問題や環境問題にも触れていきます。
さらに、日本と海外の文化の違いを学ぶことで、知識だけではなく深い教養を身につけることもポイントです。
中学3年生の英語学習の内容を知り、未来を生きる子供たちがどのような人材として期待できるかを参考にしてください。
(小学校英語について知りたい方はコチラから→公立小学校の英語学習を学年別に徹底解説!義務教育で学べるレベルやテストの内容も)
(中1英語について知りたい方はコチラから→公立中学1年生の英語学習を徹底解説!即興力やプレゼンテーション力を身につける)
(中2英語について知りたい方はコチラから→【公立中学2年生】学校の英語教育はどう変わった?意見の伝え方や複雑化する文法など)
目次
知識だけでなく、社会問題や海外文化にも触れる
中学3年生では、押さえるポイントは以下の3つです。
- 日常生活が問題なく送れるレベルのコミュ二ケーション力を学ぶ
- 速読力やスキミング力など総合的な読解力を鍛える
- 海外の歴史や文化など視野の広い学習が行われる
英検3級相当の知識の習得を目標にし、小学校から中学1・2年で学んだことをすべて応用させた学習を行います。
世界が抱える社会問題や環境問題など、難しいテーマも積極的に取り入れます。
日常生活が問題なく送れるレベルのコミュニケーション力を学ぶ
(引用:BLUE SKY)
中学生英語をすべてマスターすると、海外で問題なく日常生活が送れるレベルになると言われています。
中学2年生までは身の回りに関するテーマが中心でしたが、中学3年生ではSDGsなど社会的な話題にも触れていきます。
身近な話題でなくとも自分の頭で考え自分なりの答えを自分の言葉で伝える、総合的な英語力が求められます。
速読力やスキミング力など総合的な読解力を鍛える
(引用元:BLUE SKY)
中学3年生になると中学1・2年と比較して明らかに文量が増えた問題が主題されます。
長文問題を解くには、単語の意味や文法構造の理解はもちろん、速読力や重要な情報だけを読み取るスキミング力も必要です。
例えば上記の画像の場合、上から順番に1文ずつ読まなくても段落ごとにある「筆者の主張」のみを読み取るだけで、文章全体の内容がわかり問題が解けます。
知らない単語を話の流れから予想したり、自分の知識を引き出して筆者が伝えたいことを推測するなど、難易度の高いスキルが求められます。
海外の歴史や文化など視野の広い学習が行われる
(引用元:BLUE SKY)
グローバルに活躍できる人材になるには英語の知識や技能だけでなく、海外の歴史や文化、価値観も理解する必要があります。
日本と海外の違いを把握することで、異文化の相手を受け入れやすくなり、また不要なトラブルを避けられるからです。
よく知られている例として、ジェスチャーの違いが挙げられます。
「Yes」を表現するときに日本では首を縦に振りますが、インドでは横に振ります。
日本では「No」を表す動作が、異国では正反対の意味になることがあるのです。
その違いを知るだけでも、海外文化の面白みに触れたり、トラブル回避の学びになりますよね。
また、母国である日本についても深く知ることが大切です。
母国愛やアイデンティティが形成され、異文化を受け入れる手助けにもなります。
英語の知識さえ知っていれば海外の相手と意思疎通ができるわけではありません。
日本の文化に誇りを持ちながら広い視野で海外を知ることで、世界を見る力が養われるのです。
中学3年生で求められるレベルのまとめ
求められるレベル | 社会的な話題 |
聞く | 短い説明の要点が捉えられる |
話す(やりとり) | 理由をそえて自分の意見を述べられる |
話す(発表) | 理由を添えて自分の意見を話せる |
読む | 文章の要点が捉えられる |
書く | 理由を添えて自分の意見を書ける |
日常生活だけでなく社会・環境問題などの踏み込んだ内容を理解することが目標です。
- 地球温暖化
- ゴミ問題
- 貧困問題
上記のような話題に対しても適切な知識を持つだけでなく、自分なりの意見を英語で言える力が必要です。
また、英検3級レベルの知識・技能を持って義務教育を卒業するのが望ましいとされています。
英検3級レベルを満たす中学生は全体の50%
2020年から小学生3・4年生から英語教育が始まりましたが、国が目標とする中学3年生卒業時点での英検3級の取得率は5割という結果です。
英語教育を大幅に改訂し世界で活躍する人材育成を目指したものの、2人に1人しか目標に到達しないのが現状です。
仮に英検3級レベルの知識が身についたとしても、世界で活躍するためにはより深く海外の価値観や文化を知る必要があります。
現状の学校教育だけではまだまだ、子供が言葉や文化の壁に臆することなく世界のどこへでも自由に行き渡れるまでには至らないでしょう。
早い段階で日常生活の中で英語に触れる機会を増やし、英語を通して視野を広げることが大切です。
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幼児を中心に0歳〜小学生の子どもが在籍しているので、同年代の子どもたちと触れ合い、自然と異国の価値観や文化を体験できます。
海外の文化は学校の教科書で学ぶよりも、肌で実際に体感する方が何倍も身につきます。
学校教育が始まる前から自然な形で英語に触れられれば、本格的な授業が始まってもスムーズに理解できるようになりますよ。
将来の子どもの英語教育に不安がある方は、一度Global MOM to MOMの活動を覗きにきてくださいね。
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