幼児期の英語教育にぴったりの「マザーグース」をご存知でしょうか。
「マザーグース」とは、英語圏で多くの人が子供時代から親しんできた歌や童謡のことです。
英語のリズムや音感を自然に身につけたり、英語の文化に触れたりできる、教養の基礎でもあります。
家庭でマザーグースを取り入れるメリットは、子供が耳や体で英語を体験できる点です。
幼少期から耳で英語を捉える習慣は、その後の英語学習への意欲に活きてきます。
この記事では、マザーグースとは何かを理解し、初めてでも取り入れやすい歌を紹介します。
おうち英語にマザーグースを取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マザーグースとは英語圏の伝統的な童謡集
マザーグースは、現代でも英語圏の子供たちに広く親しまれています。
リズミカルな言葉や耳に残りやすいメロディーを通じて、幼児でも自然に英語のリズムや音に馴染むことができます。
何世代にもわたって親から子へと歌い継がれてきた歴史があり、子供たちの英語学習の第一歩としても効果的です。
マザーグースには物語性のある内容や、リズム感を重視したものまで多岐にわたります。
また、シンプルでユーモアに富んだ内容が多く、飽きずにくり返し楽しめます。
「Under the spreading chestnut tree」や「Humpty Dumpty」などは、日本でもよく知られているマザーグースです。
いずれも親しみやすいメロディと短い歌詞で構成されており、子供が覚えやすく日常生活に取り入れやすい作品です。
マザーグースは、日本の家庭で気軽に英語教育を始めたい方にぴったりといえるでしょう。
「マザーグース」と「ナーサリーライム」の違いは現代の童謡を含むかどうか
マザーグースと並んでよく聞く言葉に「ナーサリーライム」があります。
一般的には、マザーグースとナーサリーライムは同義で使われることが多いです。
しかし、厳密には以下のような違いがあります。
言葉 | 特徴 |
マザーグース | ・英語圏の伝統的な童謡や詩を指す ・幅広く童謡、民話、詩を含む |
ナーサリーライム | ・新作を含めた童謡全般を指す ・マザーグースの作品の一部が含まれる |
マザーグースは伝統的な童謡や物語歌などを含むのに対し、ナーサリーライムは古くから現代までの童謡を指す言葉です。
マザーグースのジャンルの中に、ナーサリーライムが含まれていると考えるとわかりやすいでしょう。
【YouTubeの動画あり】おすすめのマザーグース3選
マザーグースの中には日本人も馴染みのあるメロディで、動作や手遊びがわかりやすいものが多いです。
おすすめのマザーグースを3曲ご紹介します。
- ♪Twinkle, twinkle, little star
- ♪Itsy Bitsy Spider
- ♪If you’re happy and you know it
それぞれのおすすめポイントを掘り下げます。
①Twinkle, Twinkle, Little Star
「Twinkle, Twinkle, Little Star」は、日本で最初に直訳されたマザーグースと言われています。
日本語では「きらきら星」と呼ばれ、日本でも子供のうちに多くの人が触れる作品です。
そのため、ほとんどの人が音程やリズムを知っているため、英語の歌詞がわからなくても楽しめるマザーグースとして人気です。
<歌詞>
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
(引用:Twinkle, Twinkle, Little Star)
「twinkle」は動詞で、「(遠くの星や光が)瞬くように光る」という意味です。
また、「star」と「are」、「high」と「sky」で韻を踏んでいます。
2番以降の歌詞でも韻を踏んでいる箇所があり、口ずさみやすく子守唄にも使われる優しいメロディです。
②Itsy Bitsy Spider
「Itsy Bitsy Spider」は「ちっちゃなクモ」という意味で、幼い子供にもわかりやすいストーリーのマザーグースです。
タイトルの通り、ちっちゃなクモが雨どいを登ろうして雨に流されて落っこちてしまう内容が、子供にも受け入れやすいポイントでしょう。
<歌詞>
The itsy bitsy spider
Crawled up the water spout.
Down came the rain
And washed the spider out.
Out came the sun
And dried up all the rain.
And the itsy bitsy spider
Crawled up the spout again.
(引用:Itsy Bitsy Spider)
こちらの作品も「spout」と「out」や、「rain」と「again」で韻を踏んでいます。
また、手遊びをつけて歌うこともできるため、親しみ方に幅のあるマザーグースです。
③If you’re happy and you know it
「If you’re happy and you know it」は、日本では「幸せなら手をたたこう」として知られています。
日本語の歌と同様に、手を叩くなど全身を動かして歌えるため、踊りながら楽しめます。
<歌詞>
If you’re happy and you know it, clap your hands
If you’re happy and you know it, clap your hands
If you’re happy and you know it and you really want to show it
If you’re happy and you know it, clap your hands.
(引用:If you’re happy and you know it)
1番での「clap」の部分が、どんどん別の動きに置き換わるのが楽しいポイントです。
初めは英単語の意味が分からなくても、真似て動くことで理解できます。
歌詞にない動きを当てはめるなど、遊びの幅を広げられる内容でもあるため、みんなで一緒に楽しめるマザーグースです。
子供にマザーグースを取り入れるメリット
おうち英語でマザーグースを取り入れるメリットは、以下の3点です。
- 英語の音感やリズム感に早い段階で慣れる
- 英語圏で育った人に近い価値観を養える
- 英語学習にハードルを感じにくくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①英語の音感やリズム感に早い段階で慣れる
マザーグースは、英語の音感やリズム感を自然に学べる点が優れています。
特に幼児期の子供は、音のリズムや繰り返しによって言語を吸収しやすい時期にあります。
マザーグースは単純なメロディとリズムで構成されているため、繰り返し聞くことで自然に英語の音に慣れることができるでしょう。
日本でも聞き馴染みのある歌なら、覚え得やすいのもメリットです。
繰り返し聞いたり歌ったりすることで、子供はリズムに乗りながら英語の音を楽しみ、体で英語の感覚を理解できます。
遊び感覚で英語のリズムに触れられ、早い段階から言語の基礎作りが期待できるのが、マザーグースの大きなメリットです。
メリット②英語圏で育った人に近い価値観を養える
マザーグースは単なる言語学習だけでなく、英語圏の文化に親しむ方法のひとつです。
マザーグースには、英語圏の生活や風習など多様な価値観が反映されています。
そのため、物語や登場人物の行動を通じて、自然に異文化に触れられます。
例えば「Jack and Jill」は、わかりやすいストーリーを通じて、英語圏の世界観や生活の一部を感じさせるマザーグースもあります。
言葉だけでなく、文化や価値観に触れられるのが、マザーグースを取り入れるメリットのひとつです。
メリット③英語学習にハードルを感じにくくなる
幼少期からマザーグースに親しむことで、子供の英語学習に対する抵抗感を和らげることも期待できます。
マザーグースは音やリズムに親しむため、難しい文法や単語を使いません。
そのため、子供は英語を勉強よりも遊びとして受け取りやすくなるでしょう。
楽しく触れることで、子供が英語に対してポジティブな印象を持ちやすくなります。
【まとめ】マザーグースで英語の童話や詩を気軽に楽しもう!
今回は、マザーグースの概要をお伝えし、おすすめの作品やメリットについて掘り下げました。
マザーグースは、子供が楽しく英語に触れるための最適な手段のひとつです。
英語の音感やリズムに慣れることができるだけでなく、英語圏の文化や価値観にも自然に触れることができます。
また、マザーグースを通じて、子供が英語学習に対して前向きにとらえ、英語に対するハードルを感じにくくなるのも魅力です。
家庭でも取り入れやすいため、ぜひ親子で一緒にマザーグースの世界に触れてみてくださいね。
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