英会話が苦手な人には、なかなか取っつきにくいのが英語のアクセント。
アクセントは会話の伝わりやすさや聞き取りやすさに影響します。
本記事では、アクセントの基本ルールや楽しい練習方法を紹介します。
子供と一緒に、家庭で楽しく英語のアクセントを練習しましょう。
目次
アクセントとは「強く読むところ」
アクセントには、音声的な特徴やパターンがあります。
同じ読み方でも、アクセントの位置の違いで別の意味として認識できます。
日本語では、「橋」と「箸」がオーソドックスな例です。
読み方はどちらも「はし」ですが、アクセントの違いで別の物を表しています。
英単語が日本語と異なるのは、単語ごとにアクセントの位置が決まっている点です。
強く発音しているところを意識して話したり聞いたりすることで、英会話も理解しやすくなりますよ。
英語のアクセント・基本ルール
英語のアクセントの基本ルールは主に以下の5つです。
- 単語の音節数
- 同じ子音が2つ重なる音節
- 接頭辞と接尾辞
- 連続する母音
- 複合名詞
基本のルールを理解すると、正しいアクセントで発音できるようになります。
単語の音節数によるアクセント位置の違い
英単語の読み方の原則は「強く高く始めて弱く下がる」です。
音節が増えるごとにアクセント位置が変化します。
音節とは、母音を1つ含む発音の区切りを指します。
3音節までの単語は、最初の音節にアクセントをおくことが多いです。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
honor |
名誉 |
2 |
HO・nor |
medicine |
薬 |
3 |
ME・di・cine |
4音節以上の単語なら、基本的には3音節目にアクセントがきやすいです。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
infotmation |
情報 |
4 |
in・for・MA・tion |
university |
大学 |
5 |
u・ni・VER・si・ty |
同じ子音が2つ重なる音節にアクセント
単語の子音や母音もアクセントを決める要素です。
1単語に2つの同じ子音が母音の前に連続する場合は、その音節がアクセントになります。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
supply |
供給 |
2 |
sup・PLY |
possession |
所有 |
3 |
pos・SES・sion |
接頭辞と接尾辞による違い
接頭辞や接尾辞は、単語に付く文字や音のかたまりです。
単語の意味や品詞(名詞、形容詞、動詞など)を変化させる役割をします。
接頭辞と接尾辞は、単語の前と後どちらに付くかで区別されます。
接頭辞がついている単語の場合は、接頭辞の直後の音節にアクセントが来ます。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
reborn |
生まれ変わった |
2 |
re・BORN |
unhappy |
不幸な |
3 |
un・HAP・py |
接尾辞を含む単語は、接尾辞の直前の音節にアクセントを付けます。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
social |
社会の |
2 |
SO・cial |
animation |
アニメーション |
4 |
a・ni・MA・tion |
連続する母音
単語内で母音が2つ続く場合、最初の母音にアクセントが置かれることが多いです。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
leader |
リーダー |
2 |
LEA・der |
guarantee |
保証 |
3 |
gur・ran・TEE |
複合名詞
複合名詞は、2語以上の単語で構成される名詞の働きをする単語です。
たいてい前の単語にアクセントが置かれます。
単語 |
日本語訳 |
音節数 |
分解/アクセント(大文字) |
bookshelf |
本棚 |
2 |
BOOK・shelf |
overthrow |
ひっくり返す |
3 |
O・ver・throw |
英語のアクセントが重要な2つの理由
英語のアクセントが大切な理由を以下に2つまとめました。
- 英語のリズムやイントネーションにも関わるから
- アクセントの違いで単語の意味が変わるから
それぞれ解説します。
英語のリズムやイントネーションにも関わるから
英語はリズムや強弱で成り立つ言語です。
アクセントは文章全体のリズムやイントネーションに関わります。
自然に話すには、アクセントの位置を意識しなければなりません。
たとえば「photograph」と「photographer」ではアクセントの位置が異なります。
アクセントの位置がずれると英語のリズムが崩れ、ネイティブには不自然に聞こえてしまうのです。
正しいアクセントで話し、スムーズな会話を心がけましょう。
アクセントの違いで単語の意味が変わるから
英語では、同じスペルでの単語でも、アクセントの位置によってまったく意味が変わってしまうことがあります。
たとえば「present」という単語では、アクセントの違いで以下のように意味が変わります。
・名詞「PRE・sent」:贈り物
・動詞「pre ・SENT」:〜を贈る
微妙なアクセントの違いで言葉の意味が変わり、誤解をまねく可能性もあります。
コミュニケーションをスムーズにするためにも、アクセントは正しく使いましょう。
【子供向け】楽しく学ぶ!英語アクセントの練習方法
親としては、子供には正しいアクセントで英語を覚えてほしいですよね。
そこで、子供が英語のアクセントを楽しく練習する方法を3つ紹介します。
- アクセントの位置に動きを取り入れる
- マザーグースで韻を踏んでみる
- 英語の歌やチャンツで遊ぶ
順にみていきましょう。
アクセントの位置に動きを取り入れる
手拍子やジャンプなど動きながら発音すると、アクセントを体に染み込ませて身につけられます。
たとえば、「banana」を発音しながら、アクセントの強い位置でジャンプしてみましょう。
アクセントが記憶に残りやすくなります。
また、体を動かす瞬間に力が入るので、発する言葉も自然と強くなり、無意識にアクセントを付けられます。
動きと発音を組み合わせることでリズムとアクセントを感覚的に習得できるので、遊びながら自然と学べますよ。
マザーグースで韻を踏んでみる
マザーグースは、英語圏で子供時代から親しまれている歌や童謡のまとめです。
マザーグースの詳細はこちらの記事をご覧ください。
たとえば「Twinkle, Twinkle, Little Star」の場合、歌詞の中の「sky」や「high」、「star」や「are」で韻を踏んでいます。
韻を感じながら歌えば、リズムとアクセントを自然に学べます。
マザーグースを通して日本語にはない音の感覚に触れることで、アクセントや英語全体のリズムを楽しめますよ。
英語の歌やチャンツで遊ぶ
英語の歌やチャンツは、発音のリズムやアクセントが強調されています。
チャンツとは、リズムに合わせて発音し、英語のイントネーションや表現を習得する方法です。
「Head, Shoulders, Knees, and Toes」などの英語の歌は、単語のアクセントが歌全体のリズムを作っています。
体の部位に触れながら歌うとさらに楽しいですよ。
発音練習を繰り返せるため、英語のアクセントに遊び感覚で親しめます。
体を使いながら、自然と発音練習につながるのも魅力です。
世界のアクセントに触れて英語を楽しもう!
英語は話されている国ごとにアクセントやイントネーションが異なります。
子供がアクセントを修得しつつ、各国の言葉のニュアンスの違いも理解できると理想的ですよね。
「子供には生きた英語を習得してほしい…」
「世界各国の人が話す英語も理解できるようになってほしい…」
そのようにお考えなら、多くの国籍が集まるコミュニティに参加しましょう。
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