人を大切にする子に育ってほしいと思うのは、親にとって共通の意識でしょう。
グローバル化が進む現代、多様な価値観を受け入れることが重要視されています。
異文化理解は、相手と自分を尊重することで、広い視野で考える力を育むための基盤を作る第一歩となります。
本記事では、家庭で簡単にできる異文化体験の方法や、日常生活で子どもの異文化への興味を育むヒントを紹介します。
楽しみながら世界を身近に感じて、親子で新たな世界を発見していきましょう。
目次
異文化理解とは「自分と異なることを理解し尊重すること」
異文化理解とは「異なる文化や価値観を受け入れる姿勢を持つこと」です。
私たちの周りには多様な人々が生きています。
それぞれ国の文化や宗教観、生活環境が異なるため、考え方や価値観が違うのは当然です。
異文化理解は、そんな世界において自分とは異なる誰かの背景を認めて大切に扱うことです。
異文化理解は、決して難しいことではありません。
まずは相手に興味を持つところから始めてみましょう。
異文化理解が子供に必要な理由3選
異文化理解が子供にとって大切な理由は、主に以下の3つです。
- 多様性を尊重する心を育むため
- 自分が生まれ育ったルーツをを知るため
- コミュニケーション能力の向上につながるため
順に解説します。
多様性を尊重する心を育むため
多様性の心があれば、子供は自分とは違う考えを持つ人を大切にできるようになります。
たとえば、日本では「調和」を大切にしています。
個人よりも集団の調和を優先して、周りに合わせることが、日本人にとっての大事な価値観の一とつです。
一方、アメリカでは「個人主義」が基盤です。
周りに合わせるよりも、個人の権利や意見を主張することが推奨されています。
このように、国によって価値観が違っても、「どちらが正しいのか」ではなく「どちらも正しいんだ」という認識を持つことが大切です。
日本とは違う考え方や習慣を受け入れるようになることで、偏見なく接する子供に育ちますよ。
自分が生まれ育ったルーツを知るため
異文化理解は自分が生まれた国や歴史を知るチャンスでもあります。
他国の文化に触れることで、自分が育った環境や価値観に目が向きやすくなるためです。
たとえば、正月の過ごし方を例にあげてみましょう。
日本の場合、家族で初詣に行ったりおせち料理を食べたりと、家族で過ごす静かな年越しが主流です。
対照的に、インドでは「ディワリ」という新年を祝うお祭りがあり、家々を飾り付け、家族や友人と賑やかに祝う習慣が根付いています。
異文化に触れることで、子供が自分で日本の文化を振り返り「ぼくが住んでいる国ではこうなんだ!」と、自分のルーツを知るきっかけになるでしょう。
コミュニケーション能力の向上につながるため
異文化理解は、コミュニケーション能力が育つ一環にもなります。
相手を知って認めなければ気持ちを理解できず、会話が成立しないからです。
たとえば、外国の友達と話す際、その国の挨拶やマナーの違いを理解できていると、相手の気持ちに合わせた言葉遣いや態度で接することができます。
相手がどう感じるかを考えながら接することで、人の気持ちがわかる子供に育っていきます。
その過程を少しずつ繰り返すことで、子供のコミュニケーション能力も育っていくでしょう。
【おうちでできる】異文化理解につながる4つの遊び
外国の生活や文化がわかるおうち遊びを4つ紹介します。
- 海外の絵本に触れる
- 外国の歌を楽しむ
- 各国の料理を一緒に作る
- 多言語の簡単な挨拶を知る
それぞれ詳しくみていきましょう。
海外の絵本に触れる
海外の童話や絵本は、子供が異文化に触れる入り口としては最適です。
翻訳された海外の絵本は、日本にはない考え方や風景が描かれています。
フランスの絵本「ル・プティ・ニコラ(Le Petit Nicolas)」シリーズでは、フランスの日常生活や価値観を覗けます。
「ニコラの夏休み」では、ニコラがホテルへ滞在したり、初めて両親と離れ、サマーキャンプに参加する物語が展開されます。
(引用:世界文化社グループ)
おもちゃで遊ぼうとして荷物を全部出して怒られたり、ベソかいてるのを笑われて、友達と喧嘩して二人で泣いたり。
子供らしさ全開の愛おしいストーリーです。
フランスと日本の夏休みの違いが理解しやすい上に、世界共通の子供らしさに親近感もあり、大人も一緒に楽しめます。
海外の絵本を通じて、子供が世界の違いを自然に受け入れるきっかけを作ってみましょう。
外国の歌を楽しむ
海外の童謡や歌も、異文化理解に役立つツールです。
異文化のリズムや音の違いから、外国語への関心も育まれます。子供が親しみやすい歌には、マザーグースがおすすめです。
マザーグースについてはこちらの記事をチェック!
マザーグースは、さまざまな言語に翻訳されています。
英語や日本語、中国語など、聞き比べてみるのも面白いでしょう。
日本でもよく知られている「Twinkle Twinkle Little Star」を中国語で聞くと、違った雰囲気を楽しめます。
音楽は国を越えて楽しめるため、子供も抵抗なく受け入れてくれます。
また、童謡を聞いたり歌ったりすることは、音の違いを意識するため、言語学習にもつながります。
耳から異文化に触れられる歌は、子供にとっても楽しいツールですよ。
各国の料理を一緒に作る
料理は五感でその国の生活や文化の違いを感じられます。
独自のスパイスや日本とは違う味付けなど、海外の料理を一緒に作って食べることで、楽しく異文化に触れられますよ。
たとえば、インドではカレーをナンと一緒に食べる文化が根付いています。
子供と一緒にナンを作って焼いてみたり、インド風のカレーに近づけるためにスパイスを工夫したりすると、新しい食文化を体験できます。
味覚や作り方、食べ方の違いから、異文化の発見につながりますよ。
多言語の簡単な挨拶を知る
各国の挨拶やかんたんな表現に触れる覚えることも、楽しく異文化に触れる方法のひとつです。
自分が普段使っている言葉なら、子供は喜んで興味を持つでしょう。
たとえば「こんにちは」はフランス語で「bonjour」、スペイン語で「Hola」と表現します。
同じ意味を伝えるのに国によって言葉が違うことに気づくだけで、異文化に親しむ気持ちが生まれ、ほかの表現への探求心が深まります。
遊びとして各国のいろいろな表現を口に出してみましょう。
言語の違いが出発点となり、国や文化への深い興味につながるかもしれませんよ。
子供の異文化理解を育むためにママができること2選
子供がのびのびと文化の違いを発見し楽しむために、ママにできることを2つ紹介します。
- 文化の違いを子供と一緒に楽しむ
- 積極的に異文化に触れる機会を作る
子供の興味を深めるため、ポイントを押さえましょう。
文化の違いを子供と一緒に楽しむ
異文化に触れるときはママ自身が楽しむ姿勢を見せましょう。
外国の料理を一緒に作ったり、他国の祝日を祝ったりする際に、ママが楽しく取り組むことで「知らないことでも楽しい」という印象を与えられます。
子供が異文化を知ることに自然と前向きになるため、恐れずに参加する姿勢が生まれますよ。
さまざまな違いや発見を一緒に楽しむことで、親子で異文化理解を深め合う時間となります。
積極的に異文化に触れる機会を作る
異文化を理解するには、自分とは異なる背景を持つ人や、今とは違う環境に触れる経験が必要です。
この経験が豊富なほど、自然と多様な価値観を受け入れる力が身につきます。
国際交流ができるイベントに参加したり、外国の絵本や映画を見聞きするだけでも、子供の視野が広がり、異文化に対する理解が深まります。
世界にはさまざまな考え方や生活様式があることを理解すると、子供は他国の文化を受け入れる姿勢が身につくのです。
日常の中に異文化体験の機会を作ることが重要です。
【まとめ】異文化理解は相手を大切に生きるためのカギ!
おうちでできる異文化体験の方法や、子供の異文化への興味を育むヒントを紹介しました。
異文化を理解することは、他者との違いを受け入れる視野を広げます。
異なる考え方や行動を尊重できるようになると、子供の自己理解も深まります。
家庭でできる異文化体験を取り入れて、子供の相手を大切に思う心を育てていきましょう。
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