英語育児ママ必見!インターナショナルスクールに入れて失敗した・後悔した怖い6つの実話

インター 失敗

インターに通えば、バイリンガルになれる!

海外の大学進学も視野に入れ、グローバルに世界を舞台に活躍ができる!

創造性を重視するインターナショナルな教育環境で、全てを手に入れることができる!

・・・これ全部、本当だと思いますか?

こんな上手い話、本当にあるのかと疑っている方!そうですよね。

あまりに上手い話は、思わぬ落とし穴があると疑ってかかった方がいいでしょう。

インターにさえ行けば、その後の人生は楽勝なんてことはありません!!

インターナショナルスクールは、元々海外から来た外国人の子女を受け入れるための教育機関でした。しかし最近では、日本人にも広く門戸を開くスクールも増えてきて、インターが一種の流行のような状態にもなっています。

インターナショナルスクールを卒業し、華麗にグローバルな活躍をしている人たちが目立っているため、見落としがちなことがあります。中には「インターに入れて失敗した!後悔した!」という声も、少なからずあるのです。

私が知っている話から、インターナショナルスクールに入って失敗した、本当にあった実話を6つ紹介します。

インターに入れて失敗・後悔した実話1

英語が大嫌いになってしまった話

日本人家庭のお子さんで、プリスクール(インターナショナル保育園)に2歳半から通わせている方の話です。

2歳は新しい単語をどんどん覚える時期なので、日本語に加え、英語の単語をどんどん覚え、インターに通わせている効果が見えたので、親も喜んでいました。

そして、3歳ごろから、単語と単語を繋げて、文章で話せるようになり、子供がお話をする楽しさを覚えました。

しかし、日本語で会話はできるものの、英語ではまだ会話はできないレベルです。

子供がクラスルームで、担任のネイティブの先生に楽しく話しかけても(日本語で)、先生は”Only English. No Japanese!” ときっぱり言います。

子供は、懲りずに毎日毎日、先生に昨日あったお話などを話そうとします。その度に、先生は、”Only English. No Japanese!!” と言います。

このプリスクールでは、日本語での会話を禁止しているのです。

親が、クラスルームを覗くと、英語で会話ができる子供だけが楽しそうに担任の先生と会話ができる状況で、英語で会話ができない子供たちは黙々とおもちゃで遊んでいました。

このお子さんは、クラスで話すことを拒否され、イライラがつのり、カンシャクを起こしたり、”英語大嫌い!保育園に行きたくない!”とまで言いだしました。

親が先生に相談したところ、クラスルームで日本語は禁止のルールは変えられないので、英語を吸収するまでの間は仕方がない。と言われてしまいました。

しかし、この子供は、毎朝、保育園に行くのを拒み、英語を拒否し、全く英語を口から発しようとしなくなりました。

この状況を見て、このまま無理やりインターに通わせても、英語がますます嫌いになると思い、このプリスクールを辞め、日本の保育園に行くことにしました。

今でも、英語に拒否反応を示し、”英語は大嫌い!”と言い張っているそうです。この家庭では、英語育児はしばらく中断して、子供本人が英語に興味が出るまで待つと言っています。

関連記事:インター幼稚園、プリスクール卒業後に”英語力が0になる”って本当?

コメント
日本語を禁止しているプリスクールと、日本語OKというプリスクールがあります。見学に行く機会があれば、聞いてみてください。幼児期に、英語を話せるようにしたいのであれば、日本語禁止を選ぶのもいいですが、英語を拒否し、英語嫌いの子供になる可能性もある、ということも頭に入れておいてください。

一方、日本語OKのプリスクールに通えば、英語のリスニングの力はつくと思いますが、子供はクラスルームで日本語でばっかり話しまうと、期待通りに英語のスピーキング力は付かないかもしれません。スクール選びは、この点も踏まえて、慎重にしていただきたいです。

インターに入れて失敗・後悔した実話2

インターから日本の学校に転校してなじめなかった話

プリスクールから小学校の途中までインターに入れて、日本の公立学校に転校させた方の話です。

地べたに座ったり、休み時間にスナックを食べたり、授業中自由に発言したりと、今までと同じようにしていました。すると、日本の学校では問題児扱いされてしまったのです。

本人は何が悪いのか分からずに、いつもしかられていたと言います。

いけないと言われて、「どうしていけないのですか?」と訪ねると「口ごたえするなんて生意気な子」と思われてしまったそうです。

アメリカなどでは、理由を訪ねられたら教師がしっかり答えるというのも義務であると考えれますが、日本だと口答えと捉えられてしまうことにもショックを受けたとの事です。

覚えた英語も段々と薄れていき、親はこんなことなら初めから日本の小学校に入れていれば良かったと話していました。

関連記事:アメリカ子育ママが語る、個性をつぶす日本の教育の問題点とは

コメント
これは、日本の学校特有の『全員が同じ行動を取ることをよしとする』昔ながらの教育法と、『個性を尊重し、個々の意見を主張するのをよしとする』海外の教育法が大きく違っているから生じた問題ですね。

インターに入れて失敗・後悔した実話3

日本の学校で受験資格が得られず難航した話

小学六年生の終わりまでインターに通い、日本の私立中学を受験した方の話です。

日本の受験を見据えていたので、早くから学習塾に通い、進学校への受験準備を進めていました。

しかし、受験間近になって、ある大切なことに気づきました。

私立学校の受験要項の受験資格に「日本の小学校を卒業した者。またはそれに準ずるもの」という項目があったのです。

慌ててインターでも小学校を卒業したとみなされるのか問い合わせたところ、受験できない学校が多くあり、受験は難航しました。

結果としては、なんとか国際系のコースがある私立に受けいれられ、進学はできました。

しかし、第一希望に考えていた学校は受験資格が認めらず、受けることすらできなかったと悔やんでいました。

関連記事:必読!インターナショナルスクールを選択する前に必ず知っておくべき注意点と一条校との違い

インターに入れて失敗・後悔した実話4

インター 後悔 失敗

進める大学の選択肢が少なすぎて後悔した話

インターから日本の大学に進学すると、色々な面でアドバンテージがあります。

英語だけで受験が可能だったり、帰国子女と同じ枠で受験ができたり。

しかし、意外と見落としてしまうのが、インター枠で進学しようとした時、日本の大学では理系に進む選択肢がないということです。

つまり、英語を活かして進学するので、「国際」と名のつく学科が主になるのです。

例えば、国際教養学科、国際政治学科、国際経済学科、、、など。

医学部や工学部、薬学部などを希望した場合、英語で授業を行っている大学は日本では皆無であり、理系を得意とする子供にはインター出身のアドバンテージを活かした選択肢がありません。

インターに入れて失敗・後悔した実話5

ダブルリミテッド(英語も日本語も中途半端)になった話

日本のインターナショナル小、中、高に通った方の話です。親は日本人、本人もどう見ても日本人。

しかし、これからも日本で生活していく予定なのに、日本語の能力が低すぎる!

基本の漢字が読めなかったり、「てにをは」の使い方が間違っていたり、尊敬語と謙譲語が混ざっていたり、、、

もちろん、英語のネイティブではないので、英語も問題なくコミュニケーションは取れますが、完璧ではありません。

将来が懸念されます。

コメント
就職には影響するでしょう。運よく希望の会社に就職できたとしても、漢字が読めなかったり、尊敬語と謙譲語が正しく使えないと、仕事で苦労することになります。

日本語を正しく話せないと、日本で生活するのに不便が生じることもあります。

インターで日本語の授業はしてくれても、完璧な日本語を習得できるレベルは期待できません。

ここで一番避けたいのは、ダブルリミテッドになることです。

ダブルリミテッドとは複数の言語を使えるにも関わらず、どれも100%ではなく中途半端で、母語レベルには使えない状態のことです。ダブルリミテッドは、悲惨なケースです。

テレビでそういうハーフ芸能人が面白がられて、もてはやされているのを見たことがると思いますが、現実社会では厳しいものがあります。

インターに入れて失敗・後悔した実話6

インター 後悔 失敗

授業料が払えなくなってしまった話

インターに通い続けるということは、高い学費を払い続ける経済力が必要です。

ある知り合いは、子供2人をインターに通わせていましたが、離婚により経済的に学費が払えなくなって転校することになりました。

子供はずっとインターに通わせるつもりだったのであまり日本語に力を入れておらず、転校してから苦労したと話していました。

幸い、年齢が低学年だったため、なんとか追いつくことはできましたが、本人は大変だったようです。

関連記事:インターナショナルプリスクールの学費の実態、メリットとデメリット

まとめ

老舗のインターナショナルスクールなどでは、安易に子供を入学させようとする日本人を警戒して「ここは、語学学校ではありません」と、日本人受け入れに難色を示すスクールもあります。

子供をインターに通わせるなら、それなりの覚悟が必要です。

学費を払い続けること、周りに流されず子供に合った方向へ進むこと、バイリンガルになるための環境作りなど、確固たる信念がなければ厳しいでしょう。

子供の性格や周りの環境などを考慮して、慎重に決断することが望ましいのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

3児のママでアラフォー主婦。
ロサンゼルスに4年在住し、現地の子育てを経験。
帰国後は、ジュニア英会話講師、英語教育に関する記事の執筆を中心に活動。
学び直しのため大学に編入し、現在は2度目の女子大生を満喫中。