小学校の英語教育改革からでは遅い!今日からできる3つの英語習慣

2020年には、小学校3年生の英語の授業が必修となり、小学校5年生からは成績がつくなど、大きな英語教育改革が始まります。

以前は本格的に英語の授業が始まるのは中学生だったものが、中学の入学前に英語の基本的なことが身についていなければなりません。

そんな時代になると、新しい英語教育についていけるか心配になる方も多いでしょう。

そこで英語教育改革が始まるまでに、おうちでできることはどんなことがあるか考えてみたいと思います。

1. 簡単な言葉にリズムをつけて

最初から完璧な英語を話さなければと難しく構えず、中学や高校で習った簡単なフレーズでよいので、気軽に繰り返し話しかけてみてください。

褒めるときに「Good job!」、お礼を言うときに「Thank you.」など、日常生活の中で、「うちは日本語と英語どっちも使って言えるんだよ」という環境にしてしまえば、あまり英語に抵抗を感じないでしょう。

英語を話すことに対してコンプレックスがあったり、普段日本語で話しているのに急に英語で話しかけるのは無理だと思う人は、CDやアプリでもかまいません。

今はネイティブの発音を聞く機会がたくさんあり、子どもはそれを聞いて正しい発音を覚えられるので、親の影響を受けることはありません。

「わたしは発音が悪いから」と話さないでいたら、子どもはますます英語を話しにくくなります。

褒めるとき

  • Good job!
  • Very good!
  • Wonderful!

お礼

  • Thank you.
  • You’re welcome.

感情表現

  • I’m hungry.
  • I’m sad.
  • I’m happy.

誘うとき

  • Let’s go to ~.
  • Let’s have~.

また、時にはチャンツを取り入れてはいかがでしょうか。

チャンツは言葉にリズムを付けたものです。

リズムをつけながら覚えると忘れにくいですし、覚えてほしい言葉をなんでもリズムをつけてみるだけで楽しく覚えられます。

楽しいチャンツの動画があるので一緒に口ずさんでみてください。

今の気分は?How do you feel?

2. 英語の歌のすすめ

歌もとても効果的です。

日本で歌われる「どんぐりころころ」や「ぞうさん」のように、英語でも親子で楽しく歌える童謡がたくさんあります。

歌は英語が得意ではない人でも取り入れやすく、子どもが最初に触れる英語に適しています。

歌の場合、単語ではなく音として捉えるので、発音やリズムを自然に学べる上、楽しいので繰り返し歌います。

それが練習になり、英語に触れる機会を増やすことにつながるのです。

おすすめの5曲 (動画付)でご紹介します。

Head, Shoulder, Knees, and Toes

Open, shut them

If You’re Happy and You Know It

Teddy bear, Teddy bear, Turn around

Under the spreading chestnut tree

どれも身振り手振りで体を動かして歌うものばかり。

フレーズが言えるように練習してから歌に入ったり、無理に合わせて歌おうとしなくても歌えるところだけ部分的に歌ってもよいです。ゆっくり段階を踏んでいきましょう。

暮らしの中に英語の童謡をプラスすれば、英語に自然と触れられるだけでなく、何気ない日常がもっと楽しくなります。

3. 絵本を取り入れる

英語教育に絵本をとり入れたいと考えている方も多いと思います。

でも、まったく英語に触れたことのない子どもに「今日から英語絵本を読むからね!」と読み聞かせても、意味がわからずに拒否反応を示してしまうかもしれません。

では、どのようなかたちで取り入れ、どんな絵本を選んで読み聞かせればいいのでしょうか。

いつから英語絵本を始める?

まずは英語の絵本を取り入れる前に、親子で日常の英語に親しみを持たせてから絵本を導入した方がよいでしょう。

日ごろから英語に慣れて、アルファベットを見ながら歌ったり、単語やフレーズを知っているとすぐに英語の絵本に入っていけます。

英語絵本の選び方

絵本を選ぶときは、どんな英文が書かれているかというより、子どもが好きなキャラクターや興味に合わせるのがいちばん。かわいい動物や乗り物の絵本など、子どもが興味のある内容の方がより絵本の世界に入りやすいです。

参考記事:[保存版] 海外の子供にも人気の英語絵本 厳選の8冊

英語絵本の読み聞かせる方法

実際に英語絵本を読み聞かせるとなったときには、どのように読めばいいのでしょうか? 

最初は簡単な絵本の中の文字を見せて「A」はどこにあるかな?と一緒に探してみたり、猫を見つけて「cat」と言ってみたり、ストーリーを読んで聞かせなくても楽しく学べます。

まずはいろんな単語を知ってベースを作ってから、ストーリーの読み聞かせを始めても遅くありません。

大人は何度も同じ本を読むことは飽きてしまいますが、子どもは違います。

親しみをもつほど、わかるものが増えるほど好きになって繰り返し読みたくなります。

何度も読めば、次のページが何か予想できて「catだ」「次はwhite dog」と自発的に言葉が飛び出すこともあります。

絵本で学ぶことは、語彙力を増やし、表現の幅が広がり、英語を話すときの文法の勉強にもとても役立つツールとなるでしょう。

参考記事:[英語が話せないママ向け] 英語絵本の選び方、読み聞かせのコツ 

まとめ

これからの英語教育はスピーキングや、コミュニケーション能力が重要視されています。

親子で一緒に楽しみながら英語を覚えていけば、それが自然と能力アップになります。

また、早期に英語の学習をすることはよいことですが、早く英語を勉強させようと難しいことを無理に行うと、苦手意識を持ってしまいますので、まずは歌ったり踊ったり、絵本を読んだりして自然に英語を取り入れ、「英語が好き」「英語は楽しい」と慣れさせていくようなサポートを心がけてください。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪府出身千葉県在住。帝塚山短期大学英米語学科卒。J-Shine小学校英語指導者資格認定者。 区役所施設内のコミュニティセンターで10年程子ども英語サークルを開いたのち、アルクKiddyCAT英語教室認定教師をしていました。今は英語の仕事は休業中ですが、子ども英語教育には関心があります。