海外で活躍する日本人スポーツ選手は多くいます。
海外を拠点に活動したり、外国人のコーチに付いていたりする中、世界で活躍するアスリートには、語学力も必須となってきています。
一般的な日本人は、英語を話せることをゴールにしがちだけど、世界で活躍する人にとって、自分の可能性を広げるために、英語はツールにすぎない、っていうのが納得できます。
その中でも英語のコミュニケーションが上手だと感じる日本人スポーツ選手10人をピックアップし、英語インタビューと共に英語力について解説します。
目次
英語が上手い日本人スポーツ選手TOP10
各選手が英語を話しているビデオを見ていただくと、それぞれに個性があって、英語の話し方の中にもその人の性格やスポーツ選手としての姿勢がにじみ出ていると感じます。
では、英語が堪能なアスリートをビデオ付きでご紹介します!
英語が上手いスポーツ選手① 錦織圭(テニス)
英語が上手なアスリートと言って、まず思い浮かぶのはテニスの錦織圭選手です。
彼はとても耳がよく、試合後のインタビューでもしっかりと相手の質問を理解し、的確に答えています。細かい文法や言い回しまで見ると完璧とまではいきませんが、発音もクリアで、日本人アスリートとしてはトップクラスの英語力と言っていいでしょう。
彼は幼少期から英語教育を受けてきたわけではありません。
島根で生まれ育ち、14歳からアメリカに単身渡ったというバックグラウンドから見ても、努力して英語力を身につけていったことがわかります。
英語が上手いスポーツ選手② 宮里藍(ゴルフ)
沖縄出身の宮里藍選手も、英語力が高いことで有名です。
彼女の英語は、とても表現が自然で、無理して文章を作っている感じはありません。
彼女の英語力を支えているのは、元々持っているコミュニケーション能力の高さに起因しているのではないかと思います。
宮里選手自らが話していた英語勉強法とは、、、
1.恥ずかしがらずに積極的に話す
2.外国人と積極的に友達になる
こういったことであったと言っています。
実践的に英語を使っていくこで、着実に通じる英語を身につけていったのですね。
理想的だとはわかっても、なかなか日本人にはできないことです。
元々人と話すのが好きだから、ここまで英語力を高めていくことができたのでしょう。
英語が上手いスポーツ選手③ 石川遼(ゴルフ)
英語教材のコマーシャルに出演しているだけあり、英語力は年々向上していっています。
彼の英語力には賛否両論あるようで、文章があまりきちんと作れていない印象はあります。文法的な間違いも見当たります。
しかし、彼はとても耳がよく、きちんとインタビュアーの質問も聞き取れています。スピードラーニングを毎日聞いているだけあって、リスニング能力はきちんと鍛えられているようですね。
文法的な間違いがあってもちゃんと通じているようですし、一般的な日本人の英語力に比べれば十分高いと言えるかと思います。
英語が上手いスポーツ選手④ 川島永嗣(サッカー)
川島選手は、とても流暢で自然な英語を話しています。記者会見も、通訳なしにこなしています。なんと英語だけでなく7カ国語をあやつる語学の達人だといいます!
彼の語学勉強法は、とても堅実でした。
- 基礎をしっかりやる
- ボキャブラリーを増やす
- 実践・オンライン会話を利用
- ネイティブの友達を作って話す
- 音読をする
- とにかく継続する
- 語学を学ぶ友達と交流する
どれも、新しいことではないですね。
地道に努力すること、これに勝るものはありません。彼が実証してくれています。
生まれながらに持つセンスのようなものもあるのでしょう。
それにしても、7カ国語はすごいですね。
英語が上手いスポーツ選手⑤ 室伏浩司(ハンマー投げ)
母親がルーマニア人、父親が日本人のハーフであるハンマー投げの室伏選手。
海外での指導などもしており、英語を使いこなしています。
見た目からいかにも英語が話せそうに見えますが、実は育ちは全く英語環境ではなかったようです。両親は離婚して母親とは一緒に暮らしておらず、室伏氏本人は日本人として日本に育っています。
世界的に活躍していますし、英語を使わなければならない機会も多くあり、努力して習得されたのでしょう。
人柄の評価も高い室伏氏ですが、努力によって英語力を身につけたというとことがすばらしいですね。
英語が上手いスポーツ選手⑥ 佐藤琢磨(カーレース)
世界中でレースに参加するカーレーサーは、チームで活動することが多く、英語が話せないと仕事になりません。佐藤琢磨選手は記者会見も英語でこなし、流暢な英語を話すことで知られています。
特筆すべきは、話すスピードです。ある程度英語が話せる日本人でも、ネイティブのようなスピードで話す人はあまりいません。ゆっくり考えながら単語を一つ一つはっきりと発音していくのが、日本人英語の典型と言えます。
そんな中で、彼の話すスピードと発音は日本人離れしていると言っていいでしょう。
やはり、日々時間との戦いの中で英語を介したコミュニケーションをしている積み重ねで、実践的に身につけていったのではないでしょうか。
英語が上手いスポーツ選手⑦ 本田圭祐(サッカー)
なにを持って「英語が上手い」というのか、本田選手の英語を聞いていると大事な物が何かに気づかされます。
本田選手は決してボキャブラリーも多くありませんし、発音も完全な日本語訛りです。
しかし、すばらしい表現力を持った理想的な英語とも言えます。
彼の一番すばらしいことは、明確に「伝えたい事」を持っているということです。
英語を上手く話すことにとらわれてしまって、中身のないことを並べ立ててしまうというのは、日本人によくありがちです。
「上手いスピーチ」をすることは目的ではなく、「自分の伝えたい事を伝える」ことが目的なのです。
本田選手は、実に上手に聞き手を惹き付けます。ジョークで笑わせるのも上手です。強い意志と自信を持って話しているので、「上手い英語」でなくても、しっかりと伝わるのです。
英語が上手いスポーツ選手⑧ 川崎宗則(野球)
コミュニケーション能力の高さで、川崎選手の右に出る者はいないでしょう。
ほんの少しの単語だけで、これほどのコミュニケーションがとれてしまうのかと感動を覚えるほどです。愛すべき彼のキャラクターの前では、英語力の高さなんて無意味にすら思えます。
インタビュアーの質問がわからなくても、とにかくなにか答えます。そして自分のペースに持っていくのがとても上手いのです。言葉がでなくても、ジェスチャーや表情で笑わせるなどの技も持っています。
いくつかのジョークを用意していて、シチュエーションに応じて使います。
人を楽しませたいという気持ちがなせる技でしょう。
英語が上手いスポーツ選手⑨ 羽生結弦(フィギュアスケート)
世界で活躍する羽生選手。カナダ人のオーサーコーチに師事するようになり、英語が必須となりました。はじめは”Yes”しか答えなかったのが、2年ほどで問題なくコーチとコミュニケーションがとれるようになったと言います。
彼の英語を聞いていると、カリスマ性のある羽生選手らしい雰囲気がにじみ出ていると感じます。自信と強い思いが感じられ、英語のうまさとは別の魅力があるのです。
上手く話そうとしているというより、自分の伝えたいことを正確に伝えようと言葉を選びながら話しているように見えます。
さすがの羽生選手も英語のインタビューやスピーチは緊張するようですが、逃げ腰になることなく、堂々と想いを伝えようとしているところはさすがですね!
英語が上手いスポーツ選手⑩ イチロー(野球)
イチローは長年アメリカに拠点を持ち、英語力は高いと言われています。しかし、実際に彼の英語を耳にすることはほとんどありません。記者会見も、誤解を生むと良くないという理由から、通訳を介して行っています。
ただ、チームメイトと楽しそうに談笑している姿は捉えられており、コミュニケーションはしっかりと取れているようです。
珍しく英語スピーチをしている動画を確認すると、発音は比較的クリアでアメリカ人にもきちんと聞き取れていました。しかし、スピーチはあまり得意ではないのか、かなりゆっくりと話し、文章も短いものでした。実際に「Speeches are not my game」と本人もスピーチ内で話しており、あまり人前で話すのは得意ではないようです。
しかし、彼の堂々とした風格は、そういったことを感じさせないものがあります。
英語の善し悪しよりも、どんな内容を話すのか、みなが注目しています。
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まとめ
いかがでしたか?これから世界で活躍するために、やはり英語力は必須です。
英語でスピーチや記者会見に堂々とのぞめる日本人が、今後もっと増えていくことを期待しています!