実際に私の子どもをアメリカと日本で、モンテッソーリスクールに通わせてみて感じたこと、モンテッソーリ教具と使い方、どんな教育効果があるのかを解説します。
モンテッソーリ教育に欠かせないのは、独特の教具です。目にしたことはあるかもしれませんが、使い方やどういう効果があるのか、よくわからないと感じる方も多いのではないでしょうか。
モンテッソーリ教具ってどんなの?
ンテッソーリの教育を行っているスクールに行くと、整然とした部屋の様子にまず驚きます。
教具類は決して箱や棚に詰め込むことはなく、子供たちにもどこに何があるか、見てすぐわかるようになっています。
興味が出た時にすぐ手に取れるようにすることが大切なのです。
また、自分で出して自分で片付けるという一連の作業を独立して行えるように環境を整えているのです。
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出典:http://www.arborland.com/
ピンクタワー
有名な教具なので、目にした事がある方も多いのではないでしょうか?
1辺が10センチから1センチまでの立方体を重ねていきます。
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割り算版
遊び感覚で算数を楽しく学べると人気
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赤い棒
長さの漸次性を視覚で識別する教具です。
正しい順序で棚に並べて置いてある赤い棒を、一番短い棒から、長さの短い順に並べ、全ての棒を床に並べます。
10段階の漸次性になっており10進法を学ぶ前の準備になっています。
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シール貼り
大人気のシール貼りは、手先の器用さや集中力がつき、ちいさな子にはぴったりの遊びです。
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ビーズキャビネット
算数の2乗・3乗の概念を理解するために使用します。
見た目のキレイさから手に取りたくなりますね。大きな数の計算をすることができます。
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音感を育む教具
ハンドベルのように、細かく分かれた音階の音色があります。
鳴らしながら音を確認しています。感覚教育の一つです。
おしごと教具
ボタンを留めたり、紐を通して結んだりする教具です。
こういった実生活に密着した作業をワーク(おしごと)に取り入れているのも、モンテッソーリの大きな特徴です。
世界の国旗セット
地図の上に国旗をさしていく教具です。
モンテッソーリでは、地理や国旗、世界の国々に関する教育を重視しています。
セガン板
セガン板と呼ばれる算数教具です。
板をスライドして二桁の数を作り、その数字に合わせた数のビーズを並べたりといった作業をします。答えのない動作ですが、数の仕組みを体系的に理解することにつながります。
数字の板を並べて、大きな数を作っています。
モンテッソーリ教育では、「教具の使い方はこうでなければならない」という決まりがほとんどありません。
好きに触りながら、自分なりに数字のルールなどを見つけ出すことが狙いです。
先生はあくまで見守る存在で、算数のルールを教え込もうとはしません。
モンテッソーリ教具を上手に活用するために
いかがでしたか?
モンテッソーリ教具は数多くあります。モンテッソーリ教具と名の付く市販の物は、かなり高額なものが多くなっています。
しかし、中には自分で手作りできてしまいそうな物もありますね。日々のお手伝いの中にも、モンテッソーリ教育のコンセプトに近いことがたくさんあります。
工夫次第で、日々の生活の中にモンテッソーリ風の習慣を取り入れることは可能です。
また、モンテッソーリ教育はきちんと整理整頓された環境というものを重要視しています。
整然とならんだ教具や文房具を使い、使い終わったら同じように自分でそろえるという作業も、モンテッソーリ教育の一貫と捉えられているのです。
モンテッソーリの子供たちは算数が得意な子が多いという印象があります。
幼い頃から数式や暗記に追われるのではなく、道具を使って感覚的に算数の概念を理解することができれば、あとから難しい数学を学んでも、楽しく習得するできるのではないでしょうか。
モンテッソーリ教具や教育法を活かして、子供の創造力、可能性を伸ばしてあがられるように、ぜひ取り組んでみてください!