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英会話にコミュニケーション能力は不可欠なの?
あなたの周りに、ものすごくコミュニケーション能力が高くて、言葉が通じなくても、
誰とでも友達になれてしまうタイプの人はいませんか?
私の周りにもそういうタイプの人がいます。
一緒に海外旅行に行ったときのことです。
全然英語としては形になっていないのに、彼女は現地の人と長年の友人のように通じ合うことができてしまうのです。
単語をつなぎ合わせての会話どころか、日本語も思い切り使っているのに、なぜか通じています。
持ち前の明るさとオーバーなジェスチャーで話すので、相手も一生懸命聞いてくれて、会話が盛り上がります。
私はその彼女とは違って人見知りのため、なかなか会話が続きません。
英語学習はかなりしてきているのに、十分発揮することができず、彼女の性格がうらやましく感じたのを覚えています。
コミュニケーション能力と英語力
生まれつきコミュニケーション能力が高い人が、ある程度英語力を身につければ、もう鬼に金棒です。
どんどん人の中に入っていき、世界を広げていけるでしょう。
コミュニケーションが上手で物怖じせず、明るい人は、語学を身につけるのに必要な素地をすでに持っていると言っても過言ではありません。
もしあなたのお子様がそういったタイプの子であれば、大いにその能力を活かしてあげてください。将来が楽しみです。
コミュニケーションが苦手な人の英会話習得法
では、内気で人前で話すのが苦手、慣れない人と何を話していいかわからない。
こういうタイプの人は英語に向いていないのでしょうか。
心配することはありません。そういう性格の人であっても、英語を話せるようになることはできます。
まず理解しておきたいことがあります。
それは、日本語で言えないことを英語で言えるわけがないということです。
英語をぺらぺら話す人を見て、ああいう風になりたいなと憧れる人は多いでしょう。
しかし、英語力以前に、日本の教育の弱いところとも言われている人前で堂々と意見を言える力が備わっているかどうかというのが、とても大切です。
最近は、プレゼンテーションを授業に積極的に取り入れている学校も増えているようです。
テストでも、選択問題ばかりでなく、自分の考えを述べさせる記述式を多く取り入れる傾向になっています。
基礎となる言語力、表現力を鍛えて、それと平行して英語学習を進めることが効果的であると言えます。
人と話す事が得意でなくても、慣れていくことや気をつけて訓練することで、克服できます。ポイント3つを挙げてみます。
目を合わせて話す
これは、「話を聞いていますよ、あなたに興味を持っていますよ」
ということを示すことになり、とても有効です。
一生懸命伝えようとする
一生懸命話すと、身振り手振りも大きくなり、なんとか伝えようと工夫もします。こういった話し方をすることで、相手を引き込むことができます。
会話のキャッチボールを楽しむ
一方的にどちらかが話していると、会話がつまらなくなってしまいます。相手が話しやすいように促したり、興味を引きつけるように質問を挟んだりすると効果的です。
日本語英語に関わらず、こういったことを意識して会話するようにすれば、会話力を鍛えることができます。
お子様のコミュニケーション能力を高めたいのであれば、親が会話の見本になるということを意識していきましょう。
子供の性格を把握する
- コミュニケーション能力の高い子は、英語環境さえ作ってあげれば、放っておいても英語を話すようになっているでしょう。
- 人見知りでシャイな子は、一見英語習熟度が見えにくいですが、自信をつけてあげることとで、ある日突然言語爆発を起こすかもしれません。
- 読み書きが得意なタイプの子には、本と親しむ機会をたくさん作ってあげることです。そのうち英語の小説を読んだり、英語日記をつけたりといった分野で、能力をのばしていける可能性が高くなります。
- よく考えてから行動する慎重なタイプの子であれば、焦らずに見守って、まずは英語は楽しいという感覚を持たせるようにしましょう。小さいころは、これが一番大切だと思います。そして、自分の意見を言おうとした時は、しっかり聞いてあげてください。
間違いを訂正するのではなく、繰り返し質問しながら詳しく話させたりと、工夫をしながら、順序立てて話ができるように誘導してあげるというのも効果的でしょう。
もちろん日本語の会話で大丈夫です。まずは親が正しい日本語を話してあげることです。
親が英語を話さなくても、親が英語学習に必要な能力の基礎を作ることはいくらでもできます。
関連記事:[英語環境の作り方] 英語子育て中のママ向けお家を英語環境にする方法
我が子の性格にあったフォローを
人のお子さんと比べて、あまり上手に英語を話せないと落ち込む必要はありません。
英語学習で一番大事なのは、続けていくことです。
焦ることなく、子どもの特性を見てフォローしてあげましょう。
日本語を話す日本人でも、みんなが同じレベルの日本語を話すわけではありません。
口数は少ないけれど重みのある言葉を話す人、誰とでも物怖じせずに話す人、大人しくてほとんど話さないけれど、文章がうまい人。
英語であっても同じです。ネイティブスピーカーの誰もが、同じレベルの英語を話しているわけではありません。
将来、英語が話せると、、、
その子が将来になにを目指していくかもそれぞれです。
英語を受験のための手段としてとらえると、まずテストで点数を取る方法に目がいきがちです。
ですが、これからの時代は、まず自分の考えをまとめて表現することが求められます。
これが正しいという正解は必ずしも一つではありません。
また、英語を饒舌に話せる子だけが得をするわけでもありません。
たどたどしくても、内容が良ければ、人は耳を傾けてくれます。
いくら発音がかっこよくて、饒舌に話すことができても、中身のない内容では興味を持ってもらうのは難しいでしょう。
その子なりのやり方で表現できるように、親は子どもの性格を見ながら、いいところをのばしてあげることができるようにサポートすることが、理想的ではないでしょうか。