最近の日本の英語教育はかなり進んで来たものの、残念ながら英会話能力は世界でも下から数えた方が早いほど日本人の能力は上達していません。
英語を勉強し、世界のどこか別の国で活躍したいと思っている人なら、徹底的に発音を直して英会話を向上させた方が良いですが、ちょっと海外旅行へ行ったり、外国人を案内したりしたいときなど、急に英会話を身につけることは難しいです。
お年寄りや毎日忙しい社会人には、手っ取り早い翻訳機が欲しいもの。
そんな人達へ、ここでは最新のコミュニケーションツールであるポケトークの評判、価格、使い方についてご紹介していきます。
目次
最新の翻訳機 ポケトークの評判
出典:https://straightpress.jp/
2017年12月に発売された初代ポケトークはとても好評でしたが、それを更に改善して使い易くなったのが、つい最近9月7日に販売されたばかりのポケトークW。
この最新ポケトークWは、使い易さはもちろん、スピードや正確さも初代ポケトークを遥かに上回っています。
では、ポケトークWの優れた5つの点を挙げて行きましょう。
ポケトーク優れた点 1. スピーディな翻訳
ポケトークWは、間をあけずに翻訳の作業をこなすことができ、まるで誰かと普通に会話をしている感じが好評です。
Google Translate のアプリを使って翻訳ができると思う人はたくさんいると思いますが、ポケトークWの翻訳時間はアプリを使うより断然早いです。
ポケトーク優れた点 2. タッチスクリーンで使い易い
初代ポケトークは、インターフェイスが使いづらく、ボタンを押す操作は、得にお年寄りに難しい作業でした。
今回は、タッチスクリーンを導入したため、携帯電話のスマホを使っている感覚で使いこなすことができます。
以前よりも大きくなった2.4インチのスクリーンは、操作も簡単になり、画面に翻訳されている字も写し出すことができるようになりました。
また、この翻訳結果を無制限に保存することができるので、過去に使った翻訳歴も引き出しが可能です。
ポケトーク優れた点 3. 翻訳の質が向上
初代ポケトークに比べ、翻訳の質も上がり、相手への理解力が増すようになりました。
また、多少長くて複雑な文章にも対応できるようになっています。
ただ、比喩などの独特な例えや冗談などを正確に翻訳できるかはまだ疑問です。実際、同じ文章の日本語と英語の内容を繰り返し翻訳機にかけたら、だんだん意味がズレた翻訳になりました。
翻訳の質は向上したものの、人間が話すような会話の適応力にはまだ欠けています。
ポケトーク優れた点 4. 音声と音質が向上
通常、翻訳機ロボットが話し出すと、モノトーン的なロボット調の話し方になるのですが、このポケトークWは、そのレベルをクリアして、女性が本当に話しているような綺麗な発音で話し掛けてくれるのがとても印象的です。
そのため、翻訳されている間、違和感なく聞いていられます。また、音の質も高く、濁ったり途切れたりすることはありません。
しかし、反対に翻訳してもらいたい言葉をハッキリ話さないと、翻訳機がきちんと理解してくれないこともあり、間違った翻訳になることがあります。
ポケトーク優れた点 5. 言語対応数が増加
初代ポケトークは、50ヶ国語の言語に対応出来たのですが、今回はそれに輪をかけて、74ヶ国語に対応出来るようになりました。
その対応言語により、海外旅行やビジネスなどの幅を広げることができるので、今までなかなかコミュニケーションが取れなかった言語を話す人たちとポケトークを通して、意思疎通が出来るようになりました。
ポケトークの価格は?
ポケトークWの評判は、かなり高いのですが、気になるのはその値段です。
ポケトークWの販売元であるソースネクスト社は、3万円弱で販売していますが、オンライン店や小売店で購入すると、値段は3万円前後になります。
色は、黒・白・ゴールドの3種類で、Wifi接続が必要で、バッテリー対応時間は6時間とかなり長くなっています。この値段が高いか安いかは、使用頻繁数や対応言語にもよると思います。
特に、対応言語が稀な言葉であれば、購入価値はあると思います。
ポケトークの使い方を紹介
以前に比べて、ポケトークのインターフェイスがかなり改善されたため、使い方はとても簡単です。
まず、手の平サイズのポケトークに、訳して欲しい文章を話しかけます。
双方向通訳機のため、ボタン操作でどの言語からどの言語に翻訳するかを指定することになります。
例えば、設定言語を「日本語」と「英語」にした場合、ポケトークのスピーカーに向かって左のボタンを押しながら、日本語でマイクに向かって言いたい文章を話しかけます。
例えば「いつ、日本に来ましたか?」とボタンを押しながら話しかけ、翻訳してもらいたいと思ったら、そのボタンを話すと、瞬時にポケトークがその文章を翻訳し “When did you come to Japan?” と返事をしてくれます。
逆に、話し相手に英語で話しかけてもらうときは、ポケトークの右のボタンを押しながら話しかけてもらうようにします。
ボタンを離した瞬間にポケトークが翻訳して言葉を訳してくれます。
例えば、”I came to Japan yesterday.” と相手が言った場合、ボタンを離した瞬間にポケトークが訳し、「昨日、日本に来ました。」と言ってくれます。
この訳してくれた文章は、タッチスクリーンに表示されると同時に保存され、いつでも引き出して見ることができるので、あとで文章の内容をじっくり理解したいときにはとても便利です。
まとめ
最新の翻訳機ポケトークの評判、価格、使い方についてお伝えしてきました。
ポケトークの評判はとても良く、優れている点をご覧になって理解していただいたと思いますが、初代ポケトークが発売されてからまだ1年も経っていませんが、機能や使いやすさが手に取るようにわかります。
以前より画面が広くなり、翻訳文章が読めるようになったのは、耳ではなかなか聞き取れない日本人にはとても便利です。
ただ、翻訳の内容は人間が理解できるような複雑さではないので、基本的な会話なら適応力は抜群だと思います。
ただ、お年寄りや日常生活に英語を使わない人、また、ごく稀な言語の翻訳が必要とする人を除いて、これからの日本を背負って行く日本の若者や子どもたちには、この翻訳機に頼り過ぎて欲しくないと思いました。
それは、この翻訳機は逐語訳は出来ますが、周りの状況を汲み取りながら訳してくれることは出来ないからです。
こういった能力は、言葉を学ぶだけで得られるものではなく、実際にその現場で感じて理解していかないと、英語が身に付かないからです。
また、国際人として世界で通用する人材になるには、翻訳機を通して相手に話かけるのではなく、直接相手の目を見て、話してもらいたいと思います。
最新ポケトークの能力は確かに優れていますが、それは海外旅行やビジネス、又は言語学習の発音や表現を理解する上で、言語初心者に向いていると思います。
その言語能力を是非、自分の身につけて、日本人として堂々と対等に世界の人たちと話をしてもらいたいです。