子どもを持つ親なら、1度は聞いたことがある言葉「リトミック」。
リトミック教室の看板やチラシを近所でもよく見かけるけれど、実際リトミックって何?と思っている人も多いのでは?
うちの子でも出来るのかな…
英才教育の一環なのかな…
行ってみたいけど、どこがオススメなのかな…
など、色々疑問が湧きますよね!
ということで今回は、巷で噂のリトミックについて、徹底的に解説していきますよ!
目次
リトミックとは?
リトミックとは、簡単に言うと「『身体』と『音』を使った教育法」です。
音楽を聴きながら手遊びをしたり、身体全体を動かしながら楽器を鳴らしたり、曲を身体の動きで表現したりと、様々な方法で子どもの身体的・感覚的能力を伸ばす教育法です。
フランス語ではRythmique、英語ではEurythmicsと表記されます。
リトミックの歴史
リトミックは、もともとスイスの作曲家/音楽教育家であったエミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)によって19世紀末から20世紀初頭にかけて開発された、音楽教育法です。
ダルクローズは、楽器をただ闇雲に練習するのではなく、音を聴き、感じ、理解し、その上で楽器を触り、音を出すことの楽しさを身体全体で覚え、音感と音楽への興味を育むことの大切さを説きました。
開発者の名から、「ダルクローズ音楽教育法」とも言われているようです。
日本にこのリトミックが普及し始めたのは戦後からです。
国立音楽大学の名誉教授であり、リトミック研究センターの設立者である板野平氏(1928~2009)が、ニューヨークで音楽を学んだ後、国立音楽大学でリトミックの理論を広めたことが、日本でのリトミック教育の始まりと言われています。
リトミックの目的
リトミックが開発された当時は、訓練や調教ではなく、子ども自身が自分から、体感的に学んでいくべきだという「新教育運動」の真っただ中でした。
音楽教育家であったダルクローズは、教育運動の流れに乗り、音を使って子どもの五感をフルに活かし、音感を育むことを目的にリトミック教育法を確立しました。
元来、リトミックの目的は以上の通りでしたが、100年以上経った今でも、その目的は変わっていません。
英才教育ではなく、子どもが楽しみながら、柔軟に能力を伸ばす、ということがリトミックの一番の大きな目的と言えるでしょう。
関連記事:大阪で開催の「アメリカ人音楽プロデューサーによる英語で本格リトミック」
リトミックの効果
音を聴き、音を覚え、自分で動きを創造し、表現するというリトミック教育をすることによって、右脳も左脳も鍛えられ、子どもに
- 音感、リズム感
- 想像、創造力
- 集中力
- 協調性などの社会性
などが身につくとされています。
例えば、
曲に合わせて足を動かすことで音感やリズム感が鍛えられ、
その足の動きは、誰かの動きをマネする訳ではなく、子どもが自由に自分で考えた動きをすることで、想像力・創造力が養われ、
曲をよく聴き、どんな表現をしようか考えることで集中力がつき、
静かな曲の時は静かな動き、速いテンポの曲の時は素早い動き、などと、曲に合わせて動きを変えるということを覚えることで、協調性などの社会性が身につく、ということです。
幼児教育のみならず、障がい児教育にも積極的に取り入れられているようです。
リトミックの指導にあたって
リトミックを行うのに、特に資格は必要ありません。
ピアノなどの楽器が弾けるに越したことはありませんが、プロ並みの技術は全くいりません!
ある程度、楽譜が読めて、詰まることなく弾くことが出来れば問題ありません。
同じ曲をアレンジを変えて演奏してみたり、ゆっくり弾いたり早く弾いたりと、繰り返し弾くことが大切とされているので、少なくとも2~3曲弾けるとベストですね。
もし、ピアノやギターなどの楽器は弾けないけれどリトミックを行いたい、という場合は、マラカスやタンバリンを使ってリトミックを行うことも可能なので、難しく考えずに色んな指導方法をチャレンジしてみてください。
また、指導者は2人以上が望ましいとされています。
楽器を演奏する人と、子どもたちの動きを促していく人がそれぞれいると良いでしょう。
また、子どもが音楽に合わせてどんな動きをしても、そこに「間違い」はないので、全て受け入れてしっかりと褒めてあげましょう。
リトミックのやり方
リトミックは、どんな手順で行っても構いませんが、一般的に多く取り入れられているやり方は
- 音楽を聴く
- 音楽を聴きながら手遊びしたり、体を動かす
- 楽器を自由に鳴らす
という流れです。
まずは音楽を聴いてもらい、子どもが自然と身体を動かせるよう、促していきましょう。
子どもが複数人いる場合は、手をつないだり、使う楽器を交換し合うことで、協調性が育まれます。
また、赤ちゃん向けのリトミックか、3~4歳児向けのリトミックか、もしくはそれ以上かで、使う曲や手順は変わってくるので、年齢に合わせて臨機応変に対応していきましょう。
おうちでリトミック
保育所や、習い事としてレッスンに通わなくても、リトミックが気軽にお家ですることが出来ます。
お家だと、ピアノなどの楽器がない場合もありますよね。
そんな時は、CDなどで音楽を流して行います。
リビングで行う場合は、出来るだけテーブルなどを動かすなどして、子どもが動いてぶつかりそうな物はどけておきましょう。
CDを流して、子どもと一緒に動いたり、歩き回ったりしながら、親も自由に動きを楽しみましょう。
曲をしばらく流して自由に動き回ったあと、突然止めて、動きも共に止めたりすることで、反射神経や、静かにすることの協調性などを学ぶことができます。
CDだけでなく、リトミックのDVDなども豊富に販売されているので、それを観ながら行う方法もあります。
また、マラカスやタンバリンなど、小さな子でも簡単に音の鳴らせる楽器を使って、リズム感をつけていく練習をするもの良いですね!
お家でリトミックをする場合は、音漏れなど、近所に配慮しながら、楽しく行ってくださいね。
リトミックの種類
リトミックが子どもの教育として広く知られている今、色々な種類のリトミックが行われています。
例えば、
- 英語でリトミック
- お絵描きリトミック
- 体操リトミック
などなど、「リトミック+α」の要素があるものが多くあります。
ただ、あくまでも英語や体操などの「+α」の部分は、オプションであると思って、それ自体の能力を伸ばすことが目的ではないことを留意しておきましょう。
リトミックの教室を選ぶ際に、どのタイプのリトミックが自分の子どもに良いか、効果などをよく調べて、体験レッスンなどに行ってみることをオススメします♪
リトミックのデメリット
リトミックの効果や子どもにとってのメリットを多くご紹介しましたが、デメリットはあるのでしょうか?
子どもに直接的なデメリットはありませんが、親にとってのデメリットは、以下の2つが考えられます。
- 効果を可視化することが難しい
- 一度や二度ではなく、継続的に行う必要がある
楽器を訓練的に習う訳でも、決められたダンスを覚える訳でもなく、子どもの内面的な能力を養うものなので、はっきりとした効果が分かりにくいのです。
しかし、リトミックを行う子どもをしっかりと観察すれば、音感や行動に、確かな成長を見ることが出来るはずです。
子どもが楽しい!と思う気持ちを大切に、じっくり続けさせてあげることが大切ですね。
大阪でリトミックをするなら
関西、大阪でリトミックの教室を探すなら、
英語ファミリー主催の、「アメリカ人音楽プロデューサーによる英語で本格リトミック」
がオススメです。
0~3歳のベビー向け、4歳以上のキッズ向けと、それぞれ本格的なリトミックを、子供好きな外国人の音楽プロデューサーが全て英語で行う、とても楽しいリトミック教室です。
普段あまり触れる機会のない外国の楽器を弾いたり、おうちに帰ってからも楽しめるようにパパママ達に英語リトミックのやり方を伝授してくれたりと、内容は盛りだくさんです!
是非、詳細をチェックしてみてくださいね♪
https://www.eigofamily.com/archives/1535
まとめ
以上、リトミックについてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身も、今回リトミックについて調べれば調べるほど、「子どもにやらせたい!」と強く思うようになりました。
スポンジのように色々なことを吸収する子どもの時期にこそ、リトミックのような、身体的・感覚的能力を伸ばしてくれる習い事をさせたいものです!
皆さんも、是非、英語ファミリーの英語で本格リトミックに遊びに行って、リトミックを体験してみてくださいね!