国際学力調査で常に上位に入る教育水準の高さ、また世界幸福度ランキング1位としても知られているフィンランド。
- 塾や予備校もなく、参考書もほとんどないフィンランド教育で、なぜ国際学力が上位なのか?
- 日本とフィンランドの教育観の違いは?
- フィンランドの「新学力観」とは?
今回は、世界トップの学力を誇るフィンランド教育のオススメの本を6つ紹介します。
これらの本からフィンランド教育の特徴、学校の実態などを知ることで、日本の教育のあり方を見直すことができ、また、子育て世代は、将来の我が子の学校選びにも非常に役に立つと思います。
目次
フィンランド教育 おすすめの本6選
1. 格差をなくせば子どもの学力は伸びる
驚きのフィンランド教育
2007年と少し古いが、著者が実際にフィンランドの小学校、中学校を取材し、授業の様子などを、写真付きで具体的に詳しく解説している。その授業のありさまは、われわれ日本人の常識を超えている。
教育関係者はもちろん、子育て中の親、日本人全員に読んでもらいたい超オススメの1冊。
2. こうすれば日本も学力世界一
フィンランドから本物の教育を考える (朝日選書)
日本の学力不足が問われて10年。教育の危機的状況は止まらない。国際学力調査PISAの上位を占め続けるフィンランドと凋落する日本のちがいは何か。
日本の「学び」の弱点を分析し、世界で求められている「学力」とは何かを問い直し、日本がめざすべき「未来の学力」を提言するオススメの1冊です。
3. フィンランドの算数・数学教育
教育システム・教師・学校・授業・メディア教育から読み解く
国際学力テストPISAの上位をキープし、近年、益々注目されているフィンランド教育。
フィンランドの子供達は、どのような算数・数学教育を受けているのか?塾や予備校にも通わず、参考書もほとんどないフィンランドで、生徒の数学的リテラシーはどのように育まれるのか。
7年にわたる視察調査により、国家カリキュラム、教科書、授業内容、教員養成を徹底解説した1冊。
4. 図解フィンランド・メソッド入門
フィンランド教育の基本の基本を知ることができる、フィンランド教育を初めて学ぶ人にオススメの本です。
フィンランドの教育現場で用いられている手法を、世界ではじめて5つのメソッド、発想力・論理力・表現力・批判的思考力・コミュニケーション力で分析。
今まで日本にはなかった教育メソッドですが、子どもから大人までだれでも簡単に身につけることができます。
5. フィンランドの小学校英語教育
フィンランドでは、1970年代から小学校から英語を学ぶようになっている。そのフィンランドの小学校英語教育の指導方法、教科書、教員養成の方法などを現地で調査し、詳しく紹介している一冊。
2020年から日本の小学校3年から小学校で英語の授業が始まるので、このフィンランドでの英語教育法はとても参考になる。日本の小学校英語教育の将来像を提示するものである。
6. フィンランドはもう「学力」の先を行っている
人生につながるコンピテンス・ベースの教育
どうしたら自ら学ぶ子供、自ら自分の人生を生き抜こうとする子供を育てられるのか、に重点を置いたフィンランド教育について学ぶことができる。
コンピテンス重視で、人生を生き抜く”技術”、”実力”を身につける教育方法を紹介し、いま真に求められているは教育とは何かを提示する画期的な一冊です。
まとめ:フィンランド教育と日本の教育の違い
私、個人的に興味深く納得した点は、飛び級と留年を取り入れることで、勉強ができる子供が学校の勉強が簡単で退屈に感じたり、また学ぶのが遅い子供が落ちこぼれになり、勉強の楽しさを見出せないでいる、という不平等がなくなる、ということです。
日本では、生徒全員の学力レベルを統一させること、底上げすることに重点を置いており、個々の習得スピードの違いを認めていないので、学校の勉強が楽しくない、と言う子供を生み出していると思います。この点はフィンランド教育を取り入れて欲しいです。
フィンランド教育と日本の教育の大きな教育の違いは、
フィンランドの教育は、人生を生き抜く為に必要な”実力”、”技術”を教えるコンピテンス重視の教育で、
日本の教育は、受験合格をゴールにした知識詰め込み教育、ということです。
我が子の将来を考えると、日本の教育にもこのフィンランドの教育の良い点を取り入れて欲しいです。