英語を使いこなすようになるためには、ネイティブ並みの発音が必要だと思いますか?
世界に通じる英語を話すには、アメリカやイギリスを基準とした正確な発音で話せないといけないと感じている人は多いのではないでしょうか。
しかし、世界で活躍している人たちがみな英語をネイティブのように話しているわけではありません。
世界の英語と、発音について、子供の英語教育をする前にもう一度考えてみましょう。
目次
英語を共通語にしている国
英語を話す母国語とする国はたくさんあります。
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、インド、ジャマイカ、南アフリカの一部など。
2つ以上の言語を国の共通語に設定している国も多くあります。
国の中でも地域によって話す言葉が変わってくるということは珍しくありません。
また、ヨーロッパ圏では、多くの人が英語を必要に迫られて話しています。
アジアでも、フィリピンなどでは英語を広く使用しいてます。
それぞれ国ごとに違ったアクセントや特徴があります。
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これほど多くの国で、それぞれの特徴を持って話されてる言語は他にないでしょう。
それぞれの英語の特徴、訛りの種類、発音について検証します。
オーストラリア・ニュージーランド英語
私はニュージーランドで数ヶ月間ホームステイをしたことがあり、聞き取りに非常に苦労したことを記憶しています。
ハリウッド映画に出てくるアメリカ英語を基準に思っていたので、母音の発音の違いなどから、慣れるのに時間がかかりました。
オーストラリアとニュージーランドはイギリスの植民地であったこともあり、ブリティッシュ英語に近いと言われてます。
よく知られているのは、「A」の発音の特徴です。Good Day はグッダイと発音します。
「e」の発音も、エよりもイの音に近く、penがピンと聞こえたりしました。
単語でもブリティッシュ英語寄りのものが多く「soccer」と「football」、
「elevator」と「lift」など、アメリカとは色々と違いがありますね。
シンガポール英語
シンガポールは中国系やマレー系が多くを占める国です。シンガポールイングリッシュは、シングリッシュとも呼ばれたりもします。
主語が省略されたり、短い表現を使うことが多い特徴があります。なんとなく耳触りが中国語っぽく聞こえるようにも思えます。
学力の高い国としても有名で、学校で習う英語のレベルは高くなっています。
ジャマイカ英語
ジャマイカで英語が話されているというイメージはあまりないかもしれませんが、英語は公用語となっています。
ジャマイカ・クレオール語という言語が発達していて、発音や読み書きにもアメリカ英語などとはかなり違いがあります。時制をあまり変えない、スペルが違うなどの特徴がありますが、どこかレゲエっぽさが漂う感じがするのは、ボブ・マーリーの出身国だからでしょうか。
インド英語
インド英語は、アメリカ英語に次いで多くの人に話されていると言います。
ブリティッシュの影響を受けていると言われますが、現在進行形を多用するなどの特徴があり、日本人にとって聞き取りやすい印象ではありません。
映画大国のインドでは、映画の中でもよく英語を使用しています。
世界で活躍する人たちの英語
英語が母国語でなくても、世界でビジネスを展開していくには、英語を使いこなさなくてはいけない時代になっています。
実際に世界で成功者と呼ばれてる人たちの多くは、母国語ではなくても英語を使って仕事を遂行しています。
その人たちが全て完璧な発音や文法で話しているのかというと、そうでもありません。
それぞれ訛りがあったり、クセのようなものがあったりします。
しかし、伝えなければいけない内容がしっかりしていれば、発音は問題になりません。
子供はネイティブ並みになることを目指すべきか?
もちろん、英語をネイティブのように話せるようになるに越したことはありません。
より伝わりやすく、相手も聞きやすいというのは事実です。
しかし、どこの国の出身の人が話すものであろうと、英語は英語です。
違いや特徴はあっても、要は伝わるかどうかが大切です。
「伝わる英語」を意識する
そもそも、自分の得意分野を持っているのでしょうか。
そして、伝えたい自分自身の意見があるのか。これからの時代は英語を上手に話すことだけでなく、こういった点が問われるようになるでしょう。
発音や正しい文法にこだわり時間をかけるよりも、中身のある学習を通して、本人の力を引き出していくことが教育に求められるでしょう。
「伝わる英語力」「伝えたい中身を持つ事」が、これからの英語教育に必要になると思います。
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まとめ
実際に社会に出れば、色々な英語に接することになるでしょう。
あらゆる英語に触れながら、誰とでも対応に話せるような英語力を身につけることができたら理想的ですね。