子供にスマホを持たせていいものか、親なら誰しも悩んだことがありますよね?
スマホに関する調査は世界中でおこなわれていて、自殺率との相関性や、学力低下などにも影響があると言われています。
アラフォー世代の私は、高校生の時にポケベルデビューしました。
大学生でPHS、社会人になって携帯へと段階を踏んで便利になっていき、その度に進化した機器をみて感動したものです。
今の時代は、その頃とは比べ物にならないほど便利になりました。インタグラムやLINEで友達と繋がり、簡単にやり取りでき、待ち合わせですれ違ってしまうということもありません。
彼氏からの電話を親に出られないようにダッシュで取る、、、なんていう苦労はもういらなくなりましたね。
しかし、便利になった一方でリスクも増えてしまいました。
親の目の届かないところで子供に悪影響も及ぼす可能性もあるデジタル機器との付き合い方に、頭を悩ます親が急増しています。
スマホが与える子供への影響度の深さ、スマホデビューの時期、SNSとの付き合い方などを詳しく解説します!
目次
スマホが脳に与える影響
アメリカのある調査で、8歳〜11歳の子供たちは1日平均3.6時間タブレットやデジタル機器を使用しているというデータがあります。学校に通っている以外のかなりの時間を費やしているということになりますね。
スマホなどのスクリーンを1日に何時間も見ていることが、心身の健康に重大な結果をもたらし得るとの研究結果は、ここ数年の間にいくつも発表されています。
アメリカのシンシナティ小児病院医療センターの研究チームが発表した研究結果によると、スクリーンを見ている時間が長いと、脳の言語と認知制御に関係する領域の接続性を大幅に変化させることが分かりました。この変化が学習能力低下に結びついていると言います。
スマホなどのデジタル機器は、「デジタル ドラッグ」と呼ばれるほど依存性が強く、携帯が手放せない子供たちが増え続けています。
携帯ゲームに勝つとドーパミンが分泌され、ドラッグやニコチンのように依存状態になると、抜け出すのが簡単ではありません。
そのほか、インスタグラムに投稿された写真に「いいね!」が多く付いていることを見るとき、報酬系と関わる脳の領域が活性化していたことを確認したとの研究結果もあります。
SNSなどを長時間にわたって見ている10代の若者は、そうでない同年代と比べ、自殺について考えたことがある割合がかなり多いことが報告されています。
こういった研究結果の例を挙げたらきりがないほど、スマホ依存が脳にもたらす悪影響は数多くあるのです。
何歳からスマホはOK?
小学校高学年くらいになると、スマホを持つ子供の割合はぐっと増えます。
内閣府の出している「青少年インターネット環境実態調査」によると、小学生の34.8%がスマホを使用していると言います。全学年を入れての調査ですので、5〜6年生にもなると大部分の子供が持っていると考えていいでしょう。
いくつになればOKというのは個人の性格や生活スタイルによっても変わります。
しかし、早く持てばリスクにさらされる可能性も高まりますので、可能な限り持つ時期を遅らせるに越したことはありません。
「周りの子が持ち始めたから」「LINEがないと友達の輪に入れない」など、子供は色々な理由を言ってスマホを持ちたがりますが、簡単には与えないようにしましょう。
私の長男は、中学校に進学するタイミングでスマホを持たせました。理由をつけて引き延ばしていましたが、電車通学も始まりクラスの90%以上がスマホを所持していたため、これ以上引き延ばすのは難しい状況でした。
近視と診断される子供が急増
長時間スクリーンを眺める生活を続けていれば、目も心配になってきます。
研究者らは、近視と診断される人の急増について、スクリーンを長時間見ていることと、日光に十分当たっていないことが主な原因だと考えています。
学校以外の時間の大部分をデジタル機器を使用して過ごしていれば、実質的に運動不足や睡眠不足へとつながっていきますね。
米国では過去30年に、近視の人が25%から41.6%に増え、子供の近視は50年前の2倍になっています。世界的に見ても、ここ数十年で近視の人の割合は急激に増えています。
また、肥満増加との関連性も否定できません。
スマホ依存にならないための対策
スマホ依存にならないためには、ルールを設定しましょう!
スマホを与える前に、条件としてルールを守ることをきちんと伝え、守らなければ取り上げるなど、罰則もはじめに明確にしておくことが重要です!
ルール例
- 自分の部屋にスマホを持ち込まない!
- 夜9時を過ぎたらスマホ、コンピュータ、iPadには触らない!
- ペアレンツ機能をつける
- 時間制限をつける
- 紙の本やボードゲームなど、昔ながらの子供の遊びを取り入れる
- 「20-20-20のルール」を採用する(20分ごとに、20秒目を離し、20フィート-約6m-離れたところを見る)
- 子供にとって見やすい角度にスクリーンを設置し(高さを身長に合わせ、角度は垂直から15度後ろに傾ける)姿勢を正す
SNSとの付き合い方 5つのルール
まず、InstagramやFacebookなどのSNSを利用するなら、以下の5つのルールを設定するのをオススメします。
SNSルール1:親もフォロワーになる
親もフォロワーとして、どのように状態で子供の情報が出ているのか、こまめに確認します。おかしなコメントが入っていないか、個人情報を出していないか、必要なら削除させるなど即座に対処しましょう。
SNSルール2:フォロワーは許可制にする
誰にでも公開するのは、子供に関しては絶対に控えましょう。知らない人からリクエストがきても、許可をしないことを徹底させましょう。同い年くらいの女の子のフリをして友達申請してくるなど、怪しい人たちはたくさんいます!
SNSルール3:個人情報を見せることは極力禁止する
記事のアップの際、顔は出さないようにするなどのルールを設定しましょう!
勝手に写真を転載される危険もあります。
SNSルール4:夜は操作しない
夜に記事をアップすると、なぜか気分が高まって軽率な内容を入れてしまうものです。
友達へのコメントも含め、夜9時を過ぎたら一切操作はしないなどの厳しいルールを決めておくことをお勧めします。
SNSルール5:親が適切なアドバイスを!
人を中傷したり、不必要な自慢を載せるのは避けるよう伝えましょう。一度書いてしまったコメントや記事も削除することはできます。そういったことも意外とわかっていなかったりしますので、きちんと話をして適切なアドバイスをしましょう!
うるさがられても、必ず話をすることです。聞けないようならケータイを取り上げるくらいの姿勢を見せる事が大切です。
責任は親にある
子供にスマホを与えているのは誰ですか?スマホの代金を毎月払っているのは誰ですか?
保護者であるあなたが、スマホのお金を払って契約しているのではありませんか?
保護者がコントロールして子供が依存症になるのを防がなければ、誰にできるというのでしょう。
遠慮することではありません。
きちんとルールを守らなければ、即刻取り上げるくらい厳格に対応しましょう。
まとめ
いかがでしたか?スマホ依存は子供に限らず、誰でも陥る危険性があるものです。
幸い、早くに対処すれば脳への影響もほとんどなく済むと言います。
保護者が責任を持ち、ルールを徹底することが大切です。ぜひ曖昧にせず、しっかりと対応していきたいものです。