国が違えば考え方も違うものです。アメリカと日本では、子育てに対する姿勢や考え方に大きな違いがあります。
実際に私はアメリカで子供を育ててみて、アメリカのママたちの子供への接し方、しつけの仕方に驚いたり、感心したことがたくさんあります。
日本のママたちも見習うべきこと、またはここはマネしちゃいけない!なんて思うことも。
私がアメリカママたちの子育てから学んだことをご紹介します!
目次
アメリカ流子育て① 子供用の言葉で話しかけない!
「はい、いい子ですね〜。ちゃんとできたね〜。」日本のママたちは、子供に対してあま〜い声でこう語りかけます。
幼稚園の先生もとても優しい話し方をされますね。
私がはじめに衝撃を受けたのは、アメリカのママや先生たちにこういった子供用の言葉で子供に接する人がいなかったことです。
いけないことをした時は「No!」とビシッと伝えます。そして、それがどうしてダメなのか、きちんと説明します。
まだよく理解できない年齢であっても、きちんと目を見て話をすることで、伝えようと努力します。
大人に対して話す口調と変わらないので、慣れるまでは私が怒られてるのかと思って一瞬ビクっとしてしまったものです。
まだわからないだろうと、優しく「だめだよ〜」と言っているだけではなかなか伝わりません。
小さい子でも、きちんと目をみて話せば伝わるものです。
これは、ぜひ日本のママにも取り入れていただきたいポイントです。
アメリカ流子育て② 子供相手でも、謝り方は本気で!
アメリカで見かけた親子のことです。
2歳くらいの子供が不満そうな顔をして泣きそうになっていました。
その前には母親が膝をついて同じ目線になり、子供になにか話しています。
なにがあったのかはわかりませんでしたが、ママがなにか間違ったことをしてしまい、子供が怒っているようでした。
ママは慌ててなだめるといういうより、静かな口調で丁寧に謝っていました。
「I’m so sorry. I understand why you are so angry…」などと目を見ながら話しています。
子供も、ママが言ってることを一生懸命理解しようとしているように見えました。
日本のママたちは、子供に対してなにか間違いをしてしまったら、「ごめんねー。」と笑って謝って済ましてしまうことが多くはありませんか?
私自身も、そういうところがあると思います。
しかし、自分の子供だから簡単に謝れば済むと考えるのは甘いのかもしれません。
アメリカでの親子の様子を見て、どういう間違いをしたか、申し訳ないと思っていること、子供の気持ちを受け止めているということを、きちんと話をして伝えようとする姿勢はすばらしいと思いました。
アメリカ流子育て③ 自分の意思を持つ事を最大限に尊重する!
アメリカでは、自己主張をしないと生きていけません。
例えば、先生が子供たちにお菓子を配っているとします。日本であれば、大人しくて自己主張のできない子がお菓子がほしいと言えず後ろの方でもじもじしていたら、先生が優しく声をかけてお菓子を持ってきてくれるでしょう。
しかしアメリカでは、そんなことしていたらなにも得ることができません。
私はこのお菓子がほしい!と主張していかなければ、誰にも気づいてもらうことなく、お菓子をもらうこともできないでしょう。
自分の意志は自分で伝えること。アメリカでは小さい頃からそう教えられ、育てられます。
アメリカのママたちは、子供に自分で選ばせ、決断させます。
親が決めた通りにしていれば”いい子”と言われるということはありません。
アメリカ人が自分の意見を言うのが上手なのは、そうしないとやっていけないからというのが一番の理由でしょう。
国際社会を生き抜くために、相手が気持ちを察してくれると受け身で待つのではなく、自分から意志を積極的に伝える力が求められています。
アメリカ流子育て④ 泣く時は思い切り泣かせる!
日本で子育てしていると、常に周りの目を気にしていると感じます。
子供が泣き出すと、迷惑をかけてはいけないと、とにかく泣き止ませようとします。
時には、物を与えてしまったり、機嫌を取るようなこともあるかもしれません。
しかし、子供とは泣くのが当たり前ではないでしょうか。できるのであれば、好きなだけ泣かせてあげたいと思うことはありませんか?
アメリカでは、好きなだけ泣かせているママたちをよく見かけます。泣きたいのなら泣けばいい、というスタンスです。
子供が落ち着くのを待ち、泣き止んだら話をするというのもよくあるやり方です。
もちろん、わがままばかり、泣かれてばかりではアメリカのママたちだって疲れます。頭を冷やす意味で、少し距離や時間を置くこともあります。
アメリカ流子育て⑤ お金に関する考え方がシビア!
日本だと、子供は大学を卒業する頃まで、親が全て学費から生活費を負担するのがあまり前ですね。
アメリカはHigh School(高校)までが義務教育ですが、そこから後は自立するというのが一般的です。
家を出るのはもちろん、大学以降の学費は、学生ローンなどを組んで自分で工面するのも普通のことです。
そのためか、小さい頃からお金に対する感覚をしっかり持たせようとする親たちが多いようです。
お小遣いを月ごとにあげるのではなく、お手伝いやなにかをがんばった時にお小遣いをもらえるという家庭が多くありました。
少額ではなく、結構なお金をあげて、子供に自分が生活で必要なものを選ばせて、買という家族も多いです。
小学生から株を始める子供も珍しくはありません。
欲しいものは自分で努力してお金を貯めて買う、という感覚を小さいころから養っていけるのはいいですね。
まとめ
アメリカでは、子育ての目的は自立することであると考えられています。
日本の親や先生は優しく子供たちを見守る存在ですが、時に過保護であるかもしれませんね。
文化背景や国民性の違いもあり、どちらがいいということはありません。
しかし、アメリカ流子育てには、自立という目標のための知恵がたくさんあります。
ぜひアメリカ流子育て、参考にしてみてはいかがでしょうか。