こんなにある!脳科学の観点からのバイリンガルのメリット5選

バイリンガル教育のメリットとはなんでしょうか。

自分の子供はバイリンガルに育てたいと思うのは、やはりそれだけ多くのメリットがあると感じているからでしょう。

  • 二つ以上の言語を使いこなせてかっこいい!
  • 仕事で活躍できる場がたくさんある
  • 世界中の人たちとコミュニケーションがとれる
  • 受験や進学に有利
  • バイリンガルの持つイメージから、数多くのメリットが挙げられます。

子供達が将来、2ヶ国語が話せるバイリンガルになれたら、明るい未来が待っていそうですね。

しかし、こういった表面的なものだけではありません。

脳の研究が進む中で証明されつつある、外国語が話せるバイリンガルのメリットというのが近年注目されています。

現在明らかになっている、脳科学の観点からのバイリンガルのメリット5つをご紹介します。

バイリンガルのメリット1:問題解決能力が高くなる

バイリンガルのメリット

二つ以上の言語を使いこなすということは、それだけ脳の広い範囲を使うということになります。特に脳の実行機能(exective function)を強化すると言われています。

モントリオール・マギル大学の研究では、「バイリンガルは問題解決の能力が高い、自由な発想力、他者に共感する能力に優れている」という結果が出ています。

どの言語を話すかに関わらず、いくつかの言語を使いこなすことで脳のある部分が発達し、それが問題解決能力の向上につながるというのです。

バイリンガルのメリット2:記憶力がよくなる

話せる言語が多いほど、記憶力がいいという研究結果があります。

ルクセンブルクの健康研究センターが公表したリポートによると、2カ国語以上を話せる能力は記憶力の保護にも役立っているといいます。

複数の言語を話す高齢者を対象に調査を行ったところ、話せる言語が多い人ほど、記憶力がいいことが明らかになっています。

関連記事:ズバリ!親が英語を話せなくても子どもをバイリンガルにする方法

バイリンガルのメリット3:他の才能も伸ばしやすい

バイリンガルのメリット

バイリンガルは、同時にいくつかのことをこなす能力が長けているという研究結果があります。

二つの言語の切り替えをこなしていることで、脳の機能が鍛えられています。それが意識的でも無意識であっても、常に訓練をされている状態であり、それが集中力や思考能力の強化につながっているのです。

バイリンガルのメリット4:認知症防止効果がある

2カ国語以上話せる高齢者は、そうでない人に比べて認知能力の低下が遅いという研究結果が出ています。

バイリンガル脳は、脳をより効率的に使うことができるので、脳の老化を遅らせることができるのです。これは、日々二つの言語を管理する訓練がなせるものだと考えられます。

実際に、2カ国語以上を使いこなす国では認知症の発症率が低くなっているというデータもあります。

バイリンガルのメリット5:音を判別する能力が高い

これは、考えてみれば当然のことでもあります。いくつかの言語を使い分けるには、それだけ多くの音を聞き分けなくてはいけません。

日本語は音の種類が少ない言語ですが、中国語のように数多くの母音が存在する言語もあります。それらの音を聞き分けるバイリンガルたちは、音を判別する能力が高いのです。

この能力が高いということは、音楽の分野にも活かせるでしょうし、雑音の中でも音を拾うことができます。

まとめ

バイリンガル教育をしない理由はない!

これだけのメリットがある中で、バイリンガル教育をしない理由はあるのでしょうか?

勉強や仕事面でのメリットだけでなく、幅広く能力を伸ばし、将来的には認知症を予防できるというのです。

お金をかけなくても、留学しなくてもバイリンガルになる方法はあります。

できることからぜひ、取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考文献:
Why speaking second language can make you brainer

An editorial in the Houston Chronicle: 

ABOUTこの記事をかいた人

3児のママでアラフォー主婦。
ロサンゼルスに4年在住し、現地の子育てを経験。
帰国後は、ジュニア英会話講師、英語教育に関する記事の執筆を中心に活動。
学び直しのため大学に編入し、現在は2度目の女子大生を満喫中。