アメリカのパパの子育て、共働き、シングルマザーはどう子育てしてるの?

こんなに高い!パパのイベント参加率

ロサンゼルスで子育てしていた時のことです。イベントのたびに「なぜこんなにパパの参加率が高いのだろう」と驚きました。平日であろうと、朝からのイベントであろうと、時にはパパの方が多いこともあるほど、とにかくアメリカのパパたちはよく学校のイベントに顔を出します。

しかもだれも違和感を感じることなく、しっかりその場になじんでいるのです。

そのコミュニケーション能力の高さにも驚きました。

アラフォーの私が育った時代の日本はまだ専業主婦が多く、学校のイベントと言えば基本的にママだけが参加していました。

パパがその中に入っていけばとにかく目立つし、「あそこのご主人、仕事してないのかしら・・」などとあらぬ噂を立てられる恐れもありました。

アラフォーかそれより上の人なら、運動会などの週末イベントだけにかろうじてパパたちが引っ張られてくるといった風景が普通だと思っている人も多いのではないでしょうか。

なぜこんなにパパが参加できるの?

アメリカの会社は、子供のイベントのために休んだり時間の融通を利かせたりということに非常に寛容だと感じました。「昼休みを延長してもらったよ」なんて言ってるパパたちもたくさんいました。

おもしろかったのは、現地の日系企業に勤めてるパパたちはほとんど参加していなかったことです。やはり日本企業ではなかなか容認されないのですね。

仕事のユニフォームを着て駆けつける親も珍しくありません。

車社会なので、どこからでもそのまま駆けつけられるのも一つの要因なのでしょう。

日本との子育ての考え方の違い

アメリカでは、とにかく親がイベントに積極的に参加します。

役員なども無理矢理任されるというよりは、積極的に関わろうとする親たちが自主的におこなっている印象です。

子供の通ってる学校なんだから、積極的に関わっていくのは当たり前!という考えのようです。ただ、自己主張も強いお国柄なので、まとめるのは大変かもしれません。

参考記事:日本は子育てしにくい国?アメリカと日本の子育て比較

先生と保護者との距離感

アメリカで感じたのは、先生と保護者の距離感の近さです。

英語は敬語のない言語ですので、必要以上に相手に敬意を示そうと気をもむこともなく、フランクな話をしやすいのでしょうか。

イベントに参加した際に、世間話のような感じで先生と会話をします。

学校の様子を聞いたり子供へのアドバイスをもらったりなどが気軽にできます。

こういう貴重なチャンスにパパが参加してくれるというのはありがたいですね。

シングルマザーはどうしてるの?

離婚大国アメリカでは、シングルマザーがたくさんいます。

多くのママが、フルタイムで仕事しながら子育てしています。

忙しいはずでも子供の学校のイベントに参加し、学校や習い事への送り迎えもこなすスーパーママがたくさいんいました。

また、離婚はしても子供のことは両方で責任を持つというスタイルもあります。

実際、パパとママが交互にお迎えに来ていたのですが、実は離婚しているという光景もよくあります。

参考記事:[日本とアメリカ比較] 子供に人気の習い事ランキング10

アウトソーシングを上手に活用

もちろん、ママ1人で全てをこなすのは至難の技です。どうしても無理な時はお金で解決です。ベビーシッターやナニーの使用率が高く、サービスも充実しているようです。

子育てするのに人を雇う事に対して日本人は罪悪感を感じがちですが、アメリカ人はそういった感覚はあまりないようです。

同じように、お掃除や家事を外注することも普通の感覚です。

無理にママが全て背負いこまなくていいように色々なサービスを利用して、その分子供との時間を大切にしようとするのは効率的な考え方でアメリカらしいですね。

働いてるママ同士で協力:カープールは基本


出典:http://keni.candlecomfortzone.com/

働いてるママが多いのでママ同士の協力体制もすばらしく、

順番に子供のお迎えをまわしていったり、カープール(相乗り)を上手に活用しています。

お互い様ということで協力し合えたら、お互い助かるだけでなく、情報交換の場としても有意義ですね。力強い見方です。

働いていても子育てしやすい環境に

アメリカでも日本でも、仕事を持ちながら子育てするのは容易なことではありません。

だからといって、子供の学校に関わるのを諦めようとはしないのがアメリカ流です。

周りに理解や協力を求めながら積極的に子育てに関わることができる環境と、それを寛容するアメリカ社会から、日本も見習うべき点が多いのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

3児のママでアラフォー主婦。
ロサンゼルスに4年在住し、現地の子育てを経験。
帰国後は、ジュニア英会話講師、英語教育に関する記事の執筆を中心に活動。
学び直しのため大学に編入し、現在は2度目の女子大生を満喫中。